落ち込んでても気分が冴えなくても店に行ってレコードやCDを漁ってると、ほんのいっときとはいえ忘れる。
昨日が誕生日だったってことでやたらSNSで名前を見かけたシンディー・ローパーのコレを引っ張り出してきてそんなことを思った。
このアルバムを手にした時も酷く落ち込んでた時期だった。
前に住んでたところの近所のCD屋で。
100円だった。
あの頃、金もないのに頻繁に足運んでたなぁ、あの店に。
諸々を忘れたかったのかもしれないな、今思うと。
シンディーは流行ってた頃には1枚も手にしなかった。
パンクスたる者がこんな売れ線ポップスなんか聴くもんか、なんて思って。
でも店で、TVで、ラジオで、流れてくるといいなって感じてた。
曲もいいし声もいい。
哀感が感じられる、声に。
その哀感はただ共鳴して哀しむものではなく寄り添って哀しみを吹き飛ばしてくれるような雰囲気がある。
いろんな人のいろんなツィートを読んだけど、川上未映子さんのは胸を打つものがあった。
俺もシンディーはホントにそういう人なんだと思えたよ。
「SHE BOP」と「TIME AFTER TIME」の方が好きだけど、どうしたってこの曲聴きたくなるよねぇ。
うん、やっぱり名曲だわ。
ツィート、他にはマンホールのくやさんの‟シンディー・ローパーは「ブルースは魔法」だと言ってた”っていうのもゾクッと来たね。
ロックでなかろうがブルースでなかろうがホンモノは真理を突くんだね。
さて、前にCONQUESTさんに譲ってもらったコレ聴こう。