音楽の話がしたいのさ

だけど、あとひとつ それはロックンロール・ミュージック

RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート、そしてTHE GOD
茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳)が書く音楽話

GONE DEAD TRAIN

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TV買ったのが嬉しくて最近はアマプラで映画をちょくちょく観てる。
新しめのヤツね、絵が綺麗だから。

こないだはコレを観た。







コレは原作が大好きで「映画はそれ以上だった!」なんては思わなかったけど、それでも十二分に楽しめた。
「原作と違う」とか「新幹線で東京から京都まで一晩かかるなんて」とか言うのは野暮。
だって日本人が書いた小説で日本が舞台とはいえコレ、ハリウッド映画だから。

緻密に絡む人間関係とその伏線の回収で感じるカタルシスは原作を踏襲してるし役者もいい演技してるよ。
ブラピはやっぱりいいし、王子は上手く原作から変化させてたと思う。
とりわけ檸檬とみかんのコンビは原作で思い入れの強いキャラだったから、最初こそさすがに違和感あったけど全キャストで一番よかったかもしれない。


「トレイン・ケプト・ア・ローリン」は原作の時に使ったし、「シルバー・トレイン」つっても白い列車だし、ブルーハーツもなぁ?なんて考えててコレをこじつけることにした。








愛すべき”ロックの二等兵”(by吉田健)THE PRIVATESの89年作『SPEAK EASY』の冒頭を飾る曲。

フロントマンの延原達治も認めてたけどプライベーツって「俺がミックでお前キース」な”ロックごっこ”ノリで始めた頃の無邪気さを延々と保ってる稀有なバンドだと俺は思ってる。
メジャー・レーベルを離れた94年以降の作品は聴いてなかったけど20年ぶりに聴いた『Les Beat high-fi mono』も驚くほど変わってなかった。
音楽性が、というより無邪気さが。

”何々の影響を感じる”とか元ネタ探し的な聴き方はバンド・サイドもファンも喜ぶ人ばかりじゃないとは思うけど、このバンドは喜々としてわかるようにやってる気がする。
「俺たち、こんなの好きなんだよ。どう?いいだろ?」的なカンジで。

そういうところが俺がプライベーツの好きなところ。
「俺もお前もロック馬鹿!」みたいな。
親しみを感じちゃう。






同アルバムにはもう1曲、ケツから2曲目にトレイン・ソングが入ってる。
コレ、プライベーツで一番好きな曲かもしれない。

リリース当時は直接的で煽情的な平歌のところの歌詞がいいなと思ってたけど、今聴くとサビがいい。
「そんなこと言ってる自分はどうなんだ?」って自問自答する最近の気持ちにリンクしてて。
意外と深かったんだな、延ちゃん(笑)

俺も生暖かい風に吹かれながらも行けるとこまで行きたいよ。

33年目の6月4日に

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今日の幡ヶ谷ヘビーシック行きたかったなぁ。
今頃きっと・・・。
2014年の復活後、東京(近郊含めて)で初の欠席。
とうとうこんな日が来ちゃった。
自分の都合もあるけど、それだけ活発に活動してるってことだからいいことだと思おう。
観たかったけどね、ライヴだけじゃなくエキシビジョンも・・・。




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このレコードはぴったり1ヶ月前、幡ヶ谷ヘビーシックに行く前に北浦和に寄って見つけてきた。

スティーヴ・ベイターズのソロ作品は『THELORD AND NEW CREATURES』~『LAST RACE』~『L.A.L.A.』~『DISCONNECTED』の順に聴いてきた。

『LAST RACE』はともかく他のはどういうことなのかよくわからずに・・・。
まずシングルが出て『DISCONNECTED』が出て、他はこの『L.A.CONFIDENTIAL』含めてデモ曲などを足したりした編集盤、ってことでいいんだよね?

『L.A.L.A.』には、LORDSの活動を経て87年にリリースされたシングル2曲が79~80年の『DISCONNECTED』までの曲に追加して収録されてたけど『L.A.CONFIDENTIAL』には、更に同時期の音源と思われる曲が2曲追加されてる。













シングル2曲はカバーだったけど、この2曲はスティーヴ作曲。
どっちもねばっこいギターリフがカッコいい曲だけど声がスティーヴじゃない気がする。
歌い方はスティーヴっぽいんだけど・・・。
誰か他のヤツが歌った仮歌バージョン?
真相を知りたい。
ちなみにシングルにはブロンディやイギーのツアーメンバーだったフランク・インファンテ、イジー・ストラドリン&ジュジュハウンズのジミー・アシュハースト、そしてチャーリー・セクストンらが参加。

スティーヴのレコードは持ってないのまだまだある。
もっともっと欲しい、いくら曲だぶっても。

ハイダウェイ

自分がいかに不当な扱いを受けてるか
自分がいかに恵まれてないか
よく、あんなにずっと言い続けてられるよなぁ。

仮にそれが事実だとしても100%ってことはないんじゃないかな?
自分に原因はないのか?
俺はそう思えるようになりたい。

気を取り直そうとSNSを開くと誰かの失態を待ってましたとばかりに叩くヤツらの大行進。
よく、あんなに素早く対応し続けられるよなぁ。

人の趣味趣向にケチつけたくはないけど俺はそこに楽しさを見いだせない。
名無しの卑怯者にはなりたくない。

ー悲観的な見方を抹殺したい
陰気なヤツらは死ねばいい
何が悪いと訴えるのは簡単だ
でも、そんな話を一晩中聞きたくはない
人間睡眠薬みたいなヤツらも居るってことさー

ルー・リードの言うとおり。








俺は触れなきゃならない
誰にも踏みにじられてない大地に
だから行くんだ
太陽が金色に輝き
命の存在する場所へ
俺の国は大企業にレイプされちまった
コンクリートが剥き出しの欲望とTVの王様を曝け出す
それが何だ?とヤツらは言う
それが嫌だと俺は言う
外で子供たちの声が響いてる
アイツらの声が聞こえることが
俺の至福
おまえの正直な顔
穏やかで飾らない品格
おまえのことだけは諦めない
それは本物の隠れ家
本物の



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今日の午後、アタマの中で鳴り続けてた曲。

イギーのアルバムの中でも好きじゃない方のアルバムの大して思い入れもない曲。
ボウイが作った86年当時の最新サウンドがちょっと古臭く聴こえる。
だけど何故か頻繁に脳内再生される。

暗中模索の時期(それはそれで凄くいいし大好き)を潜り抜けて光の当たる場所へ出て行こうとするイギーの正直な心境が歌われてるんだと思う。
イギーの詩はいつも、どんな時期も誤解しようのない程ストレートでサイコーだ。

2年後ぐらいをメドに開業を計画中のコーヒー屋の店名、HIDEAWAYにしようかな?
また奥さんに却下されちゃうか?(笑)







Careful Careful

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昨日、驚いたってほどじゃないけどちょっと意外だったのは”『マーキー・ムーン』より『アドヴェンチャー』の方が好き”って人が結構居るんだなってこと。

俺は圧倒的に『マーキー・ムーン』なんだよなぁ。

でも、作品としてのグレードの高さという点ではその意見を譲れないけど、それと好みはまた別の話だからね。

確かに聴きやすさということで言えば『アドヴェンチャー』かもね。
身構えずに、気を張らずに聴けるというか。
聴いてて疲れないというか。
『マーキー・ムーン』には隙がないからな。
全編に亘って張りつめてる、みたいな。

それと比べると『アドヴェンチャー』は緩いというか穏やかというか。
ポップで分かりやすくなった、と言えるかもしれない。

何と言うかジョン・ケイル期とダグ・ユール期の違い、或いは『女たち』と『エモーショナル・レスキュー』の違い的な。

「グローリー」は「プルーヴ・イット」、「フォックスホール」は「フリクション」、「エイント・ザット・ナッシン」は「シー・ノー・イーヴル」と『マーキー・ムーン』の収録曲が脳裏を過る曲もあって、それなら『マーキー・ムーン』の曲の方がいい、なんて俺は思ってしまうけど、そういうふうに考えなければもっと楽しめるのかも。









こういう曲は『マーキー・ムーン』には無いかな?
初期からあった曲らしいけど。
それこそ穏やかさが上手く仕上げられた曲だよね。
たぶん『アドヴェンチャー』で一番好きなのはコレ。
ていうかテレヴィジョンの曲で最初に聴いた曲だと思う。
ラジオで。
渋谷陽一のサウンドストリート。
サビのメロとトム・ヴァーレインのなんてことないギターソロがとてもいい。

「Mi Amore」、「Hold On Love」、そしてタイトル曲などがレコーディングされたもののボツになったらしいけど、それらが収録されてれば俺のこのアルバムに対する想いも違ったかなぁ?

いや、でも、そしたらどの曲を外すんだ?
外す曲が思い浮かばない。
なんだ、結局、好きなのか、『アドヴェンチャー』(笑)

ズラを被って銃を4丁持ったチビ

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「ビー・マイ・ベイビー」はベイ・シティ・ローラーズで。

「ゼン・ヒー・キスト・ミー」は(”シー”に変えてたけど)キッス。

「ベイビー・アイ・ラヴ・ユー」はラモーンズ。

「逢ったとたんに一目惚れ」はマーク・ボラン

「ダ・ドゥ・ロン・ロン」はデイヴ・エドモンズ、じゃなくショーン・キャシディ(笑)

オリジナルを聴く遥か前にこれらで曲を知った俺だけど。

はじめて聴いた作品は”あの”悪名高き『レリビー』だった俺だけど。


そんな俺でも存分に楽しめる。
そしてかなりの数の曲を知ってた。

1958年~1969年までのフィル・スペクターのプロデュース曲(1曲を除く)35曲をまとめた『The Essntial』

35曲中23曲は作曲にも携わってる。
大半の曲がヒットしてる。







どこからどう聴いても、どう考えても名曲。
凄い。

今日の記事タイトルに拝借したのはジョニー・ラモーンの言葉。
実際、ラモーンズとのレコーディングはメチャクチャだったっぽい。
ジョン・レノンとの諍いは”証拠音声”が音源化されてたりもする。
ロニー・スペクターへのDVもよく言われるところ。
それらのエピソードがまったく誇張ではなかったことを後年、自ら証明し獄中で最期を迎えてしまった。

事実、イカレてたんだろう。
でも残された音楽の素晴らしさは色褪せない。
素晴らしい音楽を残したから許されるとかそういうことじゃなくて。
ただただ残された曲は素晴らしいって話。

ここに収録された曲はフィルのことをまったく知らない、時代背景も歌ったアーティストのことも知らない人にも聴き継がれてる。

たぶん、これからも。
フィルやロネッツ、クリスタルズ、関わった人、同時代を生きた人がみんな居なくなっても。

And We’ll Walk In The Sun

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デトックスの日。
こういうのは必要だね。
太陽の光をいっぱい浴びて。
凄くポジティヴな気分になれた。








ポジティヴな曲を聴こう。

数日前、ツィッターのハッシュタグで「#好きな邦題を晒す見た人もやる」っていうのを見かけて。
こういう時に真っ先に思い浮かぶのがこの曲。

「風に吹かれて」、「サティスファクション」、「マイ・ジェネレーション」、「天国への階段」、「ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン」、「雨あがりの夜空に」、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」etc

一番のヒット曲とか一番の代表曲とか一番好きな曲とかじゃなくて。
時代を動かしたというか線を引いた曲ってあると思うんだけど。
コレもそんな曲だと思う。
「ハングリー・ハート」でも「ボーン・イン・ザ・USA」でもなくコレ。
1975年の句読点というか。

楽器ソロがフィーチャーされて抽象的な歌詞の長い曲が多かったプログレやハード・ロック全盛の時代に風穴を開けた曲。
勿論、スプリングスティーンのこの曲だけじゃないけど象徴的な1曲だったのは間違いない。

「ボブ・ディランのような詩をフィル・スペクターのようなサウンドに乗せてデュアン・エディのようにギターを弾きロイ・オービソンのように歌う」

この有名なキャッチコピーはプロデューサーだったジョン・ランドーが考えたのかどうか知らないけどとってもわかりやすくて効果絶大だったんじゃないかな。
革ジャン、テレキャス、プレスリーのバッヂというジャケ共々、イメージ戦略には違いないけど嘘くささがないから。

この直後に登場するパンクの背中を押したのもデカい。
スプリングスティーン本人はこの後、巨大なロック・アイコンになって行ったけど、パティとの共作、「ビコーズ・ザ・ナイト」、元々はラモーンズに提供する筈だった「ハングリー・ハート」が、それが俺の妄想じゃないのを裏付けてる。
俺はそう思ってる。

ラモーンズの「ハングリー・ハート」聴いてみたかったなぁ・・・。



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口笛吹いてどこへいくの、かえりみちのBlue












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帰っちゃったね、また
自分の場所へ。

何年経っても、何回経験しても慣れないな。
俺はGWに会ったばかりなんだけどね(笑)







この曲が収録されてる『SCREWDRIVER』は持ってないんだよね、カセット・コピーだけで。
次の『NASTY CHILDREN』を聴いたのは随分経ってからだったし、スライダーズから気持ちが離れてた時期だったんだと思う。

今、聴くといいなぁ、凄く。
イケイケな印象の『天使たち』~『BAD INFLUENCE』と違って肩の力が抜けたリラックスしたフィーリングが感じられて。
ちょっと『夢遊病』に近いかもしれない。

「Baby,Don’t Worry」、「Yooo!」、「風の街に生まれ」なんかも好きだけど何と言ってもこの曲だな。
スライダーズの曲の中でも脳内再生率で言うとかなり上位に入るよ、コレ。
こういうハリーと蘭丸のハーモニー、ギターが呼応し合ってる曲が好き。
one day」とかも。

蘭丸の単独作だったの意外だな。
アコギもハリーだと思ってた。
いいんだよね、アコギが。




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カセット・コピーで済ませたのに武道館行ったんだよな、このアルバムのツアー。
行くつもりなかったんだけどワケありで・・・。




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アルバムのリラックス・ムードを反映させたようなセット・リスト。
「あんたがいないよる」で始めてるし、ACBでもUZUでもなく武道館なのに。
次は「Tokyoシャッフル」だし。
「風が強い日」も「TOKYO JUNK」もやらない強気の選曲。

そういえばGWの連チャンthe GODの2日目には前日に武道館行った人が何人も居た。
みんな一様にライヴが素晴らしかったことを口にしてた。
セットリスト見ただけの俺も興奮したもんね。
俺の大好きな「チャンドラー」が1曲目!
ウォームアップ的な豊洲PITの1曲目は「あんたがいないよる」だし!

またまたチケット争奪戦になってる秋のツアーにアラバキ出演も決まって。
俺は遠くから傍観してるだけだけどどこまでいくのか楽しみだね。


58歳の恍惚

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正直言うと俺はこのアルバムからルー・リードの作品をそれまでほどには聴きこまなくなった。
あっ、『アニマル・セレナーデ』は凄く聴いたな。
でも、アレはライヴだしね。
オリジナル・スタジオ作だとコレの1つ前の『セット・ザ・トワイライト・リーリング』が夢中になった最後のアルバムかもしれない。

作品のクオリティーの問題ではない。
この『エクスタシー』も、この後の『レイヴン』も結果的に遺作となったメタリカとの『ルル』も素晴らしい内容だとは思う。
ただ、その3つすべてに言えることが収録時間の長さ。
その圧倒的なヴォリュームに気力も体力もついていけなくなった。
そういうことだと思う。
『エクスタシー』には「ライク・ア・ポサム」という18分を超える曲があって俺なんか全然集中力が続かなくてお手上げだし・・・。

『エクスタシー』はファンの間で(「ライク・ア・ポサム」も含めて)評価が高いみたいだね。
曲の多彩さとそれを散漫に感じさせない2本のギターをはじめとする音響の見事さ。
”集大成”という意見をよく目にするけどそれは俺もわかる。

キレのいいロックンロール「パラノイア・キー・オブ・E」、サビの後のベースのフレーズにニヤリとする「ミスティック・チャイルド」、やたら音が気持ちいいタイトル曲、リズムと歌の乗せ方がたまらなくルー・リードな「モダン・ダンス」、情緒溢れる「バトンルージュ」
どれも凄くいい。

でも、だからこそ、このアルバムが40~50分ぐらいだったら・・・と考えてしまう。







♪海原を月明りが照らす夜、俺は農家に生まれた
薪を割るみたいに家族は壊れ
俺はハンドルの欠片か肉の塊のように売られた
まだ息はある
くそっ

強くてデカくて若いから俺は売れた
物が持てたからな
大木でも鋼鉄でもお手のもの
俺のデブの親方にはそれが出来ない

ヤツの奥方が俺を見る仕草をいつも見てる
俺のモノは親方の二倍はある
強くてデカくて白くなければ今頃は茂みの中

世界中の非色系男女よ、立ち上がる時だぜ
ナイフ一突きで親方をやれ
セックスの最中にやれ、会話の最中にやれ
やれる時にやれ

俺は自分が働いてる土地の持ち主ではない
俺たちの苗字はみな同じ
この父親は居なくなるべきだ

俺の拳骨はヤツを潰せる♪


たぶん、このアルバムで一番好きなのはこの曲。
タフでハードな曲調、ルーならではのどぎつい言葉の並ぶ歌詞。
嬉しくなっちゃうぐらいルー・リード。


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このアルバムを伴った来日公演も凄かったっけ。
確か『ニューヨーク』か『マジック&ロス』の時に「俺にはもう2時間のショーをやる体力はない」とか言ってたのに軽く2時間超え。
セットリストの半分以上が『エクスタシー』の曲。
残り半分の旧曲もよくわからない地味なセレクトだった。
「ワイルドサイド」やらないし。
圧倒的に現役だった。
黒のレザーベストにレザーパンツ姿。
この時、ルーは58歳。

そういえばスライダーズの解散ライヴを4日後に控えたハリーが観に来てたな、この日。
俺の斜め後ろ辺りの席。
スライダーズも復活したし、俺も”隠居”とかしみったれたことばかり言ってる場合じゃないか。
もう少しだけハジけていきたい。







ここまでは出来ないけど・・・(笑)
ルー・リードは奥が深い。

ネジが緩んで半音ずれたパンクの先駆者

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このレコードはGWに(何故か)北浦和で手に入れたばかり。

コレもずっと欲しかった1枚。
別にCDでもよかったんだけどたまたま見つけちゃったから。
昨年出たばかりの再発盤だけど一応シールドだったし。

日本盤のリリース当時、ミュージック・ライフのディスク・レビューで見たジャケットのインパクトも記憶に残ってた。
小6の時だったと思うけどヒマだったから何度も見てた所為か近年見たもんは忘れちゃうのに、この時期のものは憶えてるの多いね。
まぁ、強烈に印象に残るからね、この冴えないジョナサンのポートレイトは(笑)
”こんなの誰が買うんだろう?”
そう思ったもん、子供ながらに。

ジョナサン・リッチマンといえばヒロトだけど、TV番組でこのレコードを渋谷のイエローポップのセール時に何時間も並んで買った話を嬉しそうにしてたことがあったっけ。
アレも強力に憶えてるし、俺も聴きたいと思った切っ掛けだったかもしれない。





















ジョナサンのアルバムはジョン・ケイルがプロデュースしたモダン・ラヴァーズの真の1st、98年リリースのリック・オケイセックがプロデュースしたソロに続いて3つ目なんだけど凄く大雑把に言ってしまうとどれも質感は一緒かな、個人的には。

バンド・メンバーやプロデューサー、或いは音楽性が違っても”あの”ネジが緩んで半音ずれたような感触がどの作品でも一番強く残るから。

本人の意図しないところで時代がついてきた、みたいな印象もある、この76年7月リリースのアルバムには。
この後、意識的にか無意識かわからないけど脱線してとんでもないところまで行っちゃったカンジだけどね(笑)

次はライヴ・アルバム聴いてみたいな。

空を見上げる

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今日は母の日だね。
の中でヤギヤスオ氏が「これは”日本の母”だよ」って言ってたから・・・。

本は読んだけど映画はまだ観れてない。
未だ手にしてない作品も幾つもある。
でも、さんざんレコードで聴いたけどコレは欲しかった。
実はCDで聴くのははじめて。

ボトムが強くなって(カズのベースのカッコよさ!)立体感も増した新たにミックスされたディスク2も、画質や音質はチープながらレコーディング直前の脂の乗った時期の法大ライヴが観れるDVDも勿論いいんだけど、何といってもオリジナル音源。
久々に通して聴いて、その内容のレベルの高さにあらためて気づいたし、CDになって音質がグレードアップしてたことに興奮。
レコードよりクリアで迫力もあるじゃん、って。

ニューミックスは新鮮で楽しめるけどオリジナルミックスの選択が大正解だったことを再認識。
ラフに作られたイメージ持ってたけどかなり練られてきっちり考えて制作されたんだね。









「OH,BABY」より「無力のかけら」より「SILLY BLUES」より、たぶんフールズの曲で一番好きな「MR. FREEDOM」もあるし「いつだってそうさ」も「WASTIN’ TIME, OFF YOUR BEAT」もカッコいいけどこの曲も捨てがたい。
レコード聴く前に佐野元春のサウンドストリートで聴いた俺の出会いの曲。

今回のDXエディションのライナーでサミー前田氏が、LPでEBBYがギターでゲスト参加とクレジットされてるのは「いつだってそうさ」と間違えてる旨を記述してるけど、俺はずっと右チャンネルから聴こえるリードギターがEBBYだと思ってた。
アレも川田良なのかぁ。

同じくライナーでマネージャー兼エグゼクティヴ・プロデューサーの溝口洋氏が書いてたレコーディング時の佐瀬のこの曲に関する発言はキュンときたな。

最後がこの曲なのがいいよなぁ。
『ブラック&ブルー』が「クレイジー・ママ」で〆られてるのと近いイメージ。

曲中、伊藤耕はずっと♪空を見上げる♪と歌ってるけど、なんでタイトルは「空を見上げて」なんだろう?
そんなことを考えながら、もう1回。


プロフィール

LA MOSCA

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RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート そしてTHE GOD。 茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳) アイコン画像は2023年5月20日。 ピース。
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