TV買ったのが嬉しくて最近はアマプラで映画をちょくちょく観てる。
新しめのヤツね、絵が綺麗だから。
こないだはコレを観た。
コレは原作が大好きで「映画はそれ以上だった!」なんては思わなかったけど、それでも十二分に楽しめた。
「原作と違う」とか「新幹線で東京から京都まで一晩かかるなんて」とか言うのは野暮。
だって日本人が書いた小説で日本が舞台とはいえコレ、ハリウッド映画だから。
緻密に絡む人間関係とその伏線の回収で感じるカタルシスは原作を踏襲してるし役者もいい演技してるよ。
ブラピはやっぱりいいし、王子は上手く原作から変化させてたと思う。
とりわけ檸檬とみかんのコンビは原作で思い入れの強いキャラだったから、最初こそさすがに違和感あったけど全キャストで一番よかったかもしれない。
「トレイン・ケプト・ア・ローリン」は原作の時に使ったし、「シルバー・トレイン」つっても白い列車だし、ブルーハーツもなぁ?なんて考えててコレをこじつけることにした。
愛すべき”ロックの二等兵”(by吉田健)THE PRIVATESの89年作『SPEAK EASY』の冒頭を飾る曲。
フロントマンの延原達治も認めてたけどプライベーツって「俺がミックでお前キース」な”ロックごっこ”ノリで始めた頃の無邪気さを延々と保ってる稀有なバンドだと俺は思ってる。
メジャー・レーベルを離れた94年以降の作品は聴いてなかったけど20年ぶりに聴いた『Les Beat high-fi mono』も驚くほど変わってなかった。
音楽性が、というより無邪気さが。
”何々の影響を感じる”とか元ネタ探し的な聴き方はバンド・サイドもファンも喜ぶ人ばかりじゃないとは思うけど、このバンドは喜々としてわかるようにやってる気がする。
「俺たち、こんなの好きなんだよ。どう?いいだろ?」的なカンジで。
そういうところが俺がプライベーツの好きなところ。
「俺もお前もロック馬鹿!」みたいな。
親しみを感じちゃう。
同アルバムにはもう1曲、ケツから2曲目にトレイン・ソングが入ってる。
コレ、プライベーツで一番好きな曲かもしれない。
リリース当時は直接的で煽情的な平歌のところの歌詞がいいなと思ってたけど、今聴くとサビがいい。
「そんなこと言ってる自分はどうなんだ?」って自問自答する最近の気持ちにリンクしてて。
意外と深かったんだな、延ちゃん(笑)
俺も生暖かい風に吹かれながらも行けるとこまで行きたいよ。