爆発してた、5人全員が。
大爆発。
約一週間前、小岩BUSHBASHでの(個人的には)半年ぶりのthe GODのライヴ。
5人とも自分の出してる音に不安も疑問も感じてない、それぞれが思うがままにプレイしてるのに、それがちゃんとthe GODになってる。そんな印象だった。
コレってバンドとして理想的な状態なんじゃないかな?
モフモフ毛皮コートにストライプのちんぴらスーツ&グラサン、リストバンドにラバーソール。まずは、いつもながらのNONの宇宙人的コーディネイトにやられる。
こんなの誰も思いつかない。思いついてもやらない。やっても似合わない。
大阪だけのスペシャルメニューかと思ってたらやってくれて嬉しかった「スローモーション」でスタート。
(アンコールでやるつもりだったのをアタマに持ってきたのかな?)
良次雄のリードに絡みつくキンちゃんのギターに痺れた「シンプルマン」
リリースから1年が過ぎた『I space smile』からはこの1曲のみ。
全8曲中5曲が『i’m not a soldier』からだったのはNONが唄いたい曲が優先されてるのかな?ちょっとそんな気がした。
「俺ってそんなに貢献出来てるのかな?」
キンちゃんは自分がわかってない。良次雄が覚醒したのはキンちゃんの刺激受けてってのが絶対ある。
ロード・オブ・ニューチャーチTに帽子にはノイバウテン・バッヂ。カッコいいヤツ!
「らせん階段のブルーズ」は中盤のブレイクの辺りのキヨシのオカズの入れ方が絶妙だった。
キヨシはライヴ中、九割方こんな顔してた。楽しくて仕方ないってカンジ。カワイイ。
Hagalの‟唄うベース”に心地良く体を委ねた「台湾経由」
この日のHagalには想いの強さみたいなものをこれまで以上に感じた。
生半可な気持ちじゃ出来ないと思う、このバンドは。
客も含めてフロア全体が盛り上がった「常識」
わかってるけど昂ぶっちゃう、いつも。
良次雄がパーフェクトに唄い切ったと思ったら、後半でNONがすっ飛ばしちゃって、それを良次雄が笑いながらフォローしてたのが印象的だった久々登場の「ROCK’N ROLL I.D.」
良次雄のソロがばっちりキマってNONの唄いぶりもアツかった「Crying Time Over」
良次雄はケツ振りダンスもありの終始ゴキゲンさんで、アドリブっぽいフレーズも冴えまくってたなぁ。こういうNONとの絡みもホントに絵になる。
全員のテンションがピークに達して爆発しながら1つに収束してった圧巻の「ブルぶる」がラスト。
8曲、どれもがサイコーだった。
古い曲ばかりだったけど懐メロくささなんて微塵も無くて。
しっかり現在進行形のバンドだった。
GODは時代に関係ない不変のロックン・ロールを奏でるバンド。
俺はずっとそんなふうに思ってたけど、もしかすると旬が来てるんじゃないか?
今回のライヴ観てそんな気がした。
GODはレジェンドでも懐メロでも無い。
ライヴの最後、ステージを去る前にNONは「We Are the GOD!」と叫んだ。
自信に満ちた顔で。
思い起こせば半年前のアースダムでもそうだった。
キヨシのツィッターのプロフの参加バンド欄には活動再開当時に書いてなかったGODの文字が今はある。
「俺たちはthe GODだ!」
胸を張ってそう言えるんだろう、今。
たぶん、Hagalもキンちゃんも、そして良次雄も。
この日、俺はBUSHBASHで30年ぶりに観るという方、2人(別々)と言葉を交わしたんだけど、お二方とも終演後は高揚してる様子だった。
当時のファンで今、GODが活動中なのを知らない人、知っててもここまでやるとは思わずに観てない人は少なからず居ると思う。
良次雄は「GODはわかる人にはわかる」と言ったけど、わかる筈で気づいてない人も沢山居る、絶対。
そういう人たちの1人でも多くの人に気づいて欲しい。
間に合わなくなる前に。