音楽の話がしたいのさ

だけど、あとひとつ それはロックンロール・ミュージック

2019年09月

RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート、そしてTHE GOD
茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳)が書く音楽話

だけど大好きだからもっと遊ぼう

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先週火曜日の二万電圧の余韻に未だ浸ってる。

昨夜、ふと思い出してコレ聴いた、チョー久々に。

THE STALIN、最後のオリジナル・アルバム『Fish Inn』
1984年11月20日リリース。

約2年後に出たビル・ラズウェルのリ・プロデュース&リミックス、ベース追加及びソニー・シャーロックのギターを追加した方じゃなくてこっちで。
曲によっては‟新装盤”もいいんだけどトータルで言うとこのオリジナルの方が好き、俺は。

何故、久々に思い出したかと言うと二万の日にこのアルバムのA面を再現するパートがあったから。
イヌイジュン、ヒゴヒロシの実際に演奏したメンバーの他、森川誠一郎のヴォーカルと田畑満のギター。
イヌイ、ヒゴは勿論だけど、森川と田畑のプレイもとてもよかった。

全体にお祭りムード高めの明るいノリのライヴ中、こことその前のラビッツ再現パートはシリアスな重い雰囲気で、それがライヴのいいアクセントになってたと思う。

正直、ザ・スターリンの作品の中では、たぶん一番聴き返すことの少ないレコードだけど久々に通して聴いたらすごくいい。
それまでの、モノによって多少の差はあれどパンクの範疇にあった作品とはおもいきり一線を画すし、ミチロウの「実質的に『虫』でスターリンは崩壊した」みたいな発言もあったけど、ここまでがザ・スターリンだったと俺は思ってる。

と言うかコレが無かったらザ・スターリンのイメージも大きく変わるよね。
『trash』で垣間見えた幅を完全に出しきったのがこのアルバム。







A面アタマの『廃魚』とA面ラストの『バイ・バイ‟ニーチェ”』
二万での『バイ・バイ‟ニーチェ”』は胸に迫るモノがあったなぁ。

そうだ、ライヴ後の打ち上げで「あのパートはよかった」って俺が言ったらキミンゴが「よかったねぇ。でもアレ、俺が唄ったらギャグみたいになっちゃうだろうな」と言って『T₋Legs』唄い出したのが可笑しくて可笑しくて。
♪お前は亡霊♪って、なんか変なフリつけて(笑)
しばらくは聴くと思い出して笑っちゃいそう。

笑顔でディスコミュニケーション!

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最初は少し不安だった。

メンツとお題目から‟荒れるんじゃないか?”と予想しちゃって怖かったし、ミチロウが不在となった今、別な人たちがザ・スターリンの曲を唄うのを聴いて自分がどう感じるのかも怖かった(清志郎のその手のイベントに一度も行ったことがないのはそういう理由)

要らぬ心配だった。
演者も客も、ほぼ笑顔の絶えない何ともあったかい雰囲気。
憎悪的ムードは皆無。
別な人たちが唄うのも嫌じゃなかった、理由はわかんないけど。
でも、それでいいんだと思った。
だって、ミチロウはもう旅立ってしまったし、だいたい今は1981年じゃないから。
それに「同窓会」と銘打たれてたけど、そもそもはミチロウが居た頃から計画されてた「イヌイジュン還暦」のお祝いライヴだしね。



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オープニング・アクト的なTHE BUTALINとcuntsを除いても多数のミュージシャンが入れ替わり立ち代わりする落ち着かない構成で演奏の出来にバラつきもあったけど、それにいちゃもんつける人が居るとしたらイベント趣旨を理解してないと言うしかない。
だって、あの日は還暦祝いと同窓会のパーティーだったから。



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個別に触れていくと、例外的にシリアスな空気を漂わせてたのはイヌイ、ヒゴヒロシに田畑満を従えてラビッツを名乗った宮沢正一のパート、宮沢が捌けて3人でチャンス・オペレーションの曲をやったパート、そこに森川誠一郎が加わって『Fish Inn』のA面を再現したパート。
後半2つがTHE STALIN Ⅹってことのようだけど、確かにこの辺は、特に森川が唄った辺りは80年代のムードを感じた。

宮沢はイヌイとのMCでミチロウのことを何か話してイヌイに「悪口言うなよ」って言われて「今、言わなきゃいつ言うんだよ」って返してたのがアイロニックな愛情表現だと感じて鼻がムズムズ。
そういえば北田昌宏は何故MCのみでギター弾かなかったのかなぁ?残念!



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泯比沙子が拡声器を鳴らしながら客席から登場してラストのTHE STALIN Yがスタート。
泯ちゃんはアブノーマルなオーラ全開で身震いするほどカッコよかった。

Mai-Kouの唄の上手さとそのハマり具合は嬉しい驚きだった。
実は観る前は彼女をはじめとする若手、要はリアルタイムじゃない世代の出演者を少々、色メガネで見てるところが俺にはあって「もしかすると拒絶感を感じちゃうかな?」と思ってたけど全然そんなことなくて。意外だった、自分で。
別な人たちが唄うのが嫌じゃなかったのも含めて、それぞれに思うミチロウが居ることを認められたからかもしれない。

そうそう、それと金子アツシの存在感ね。
おもいっきり歪ませた独特のギターの音色とセンス溢れるフレージング。
俺はずっとザ・スターリンの歴代ギタリストで最も重要なのはタムだと思ってて、それは今も変わらないけど今回の一連の動きの中で、イヌイと共にミチロウのフォーク色がなかなか抜けない楽曲をパンクに昇華させたのはこの人だったんだなと気づき、ライヴで尚、その想いを強く認識させてもらえた。
土台を作ったのはイヌイと金子だったんだな。





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イヌイがドラムから離れ、まさかのセンターマイクなんて場面も。
「ロマンチスト」、無茶苦茶だったけどよかったな。






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狂ったコピバン、コケシドールをやってたいぬん堂の石戸社長と‟スターリンになれなかった男”ツージーQがブタの頭を伴って出てきてライヴは佳境に。


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「出るのか出ないのかよくわかんなくてサンダルで来ちゃった」って言ってたアキヤマキミヤスも無事登場。
珍しく緊張してたのが可愛かったぞ、キミンゴ!



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出演者入り乱れての「仰げば尊し」では、解散ライヴのアレンジに合わせて「さっさとくたばれよ!」と何度も叫んだいぬん堂にニヤリ。


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普通、ここで終わるだろうに、ヒゴの‟あの”イントロで始まる「アーチスト/マリアンヌ」で大団円。
イヌイのドラムも金子のギターもこの日一番の冴えを見せたのはこの曲だったかも。
再登場した森川の♪労働、学習、生殖、睡眠♪もよかった。
俺が一番ザ・スターリンを感じる曲。

「俺たち、ディスコミュニケーションだからアンコールはねえんだ。バイバイ!」
ちょっと照れながらそう言って去っていったイヌイジュン。

還暦おめでとう、ジュンちゃん。
さっさとくたばれよ!


99のその先は?

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記名性の低い、もっと言うと顔の見えない音楽が主流となって久しい今日この頃。
俺が愛してやまないTHE GODを一週間前に高円寺ショーボートで観た時、つくづくこのバンドは真逆だなと思った。

記名性はとんでもなく高く、顔はこれでもかってぐらい見える。
あの5人じゃないと鳴らせない音を鳴らしてた。
NONや良次雄の代わりは誰にも、たとえミックやキースでも務まらない。

‟ロック”と言ってイメージするものが俺なんかとはまったく被らない世代が三世代ぐらいは居る2019年というこの時代に、当たり前に、ごく自然にロックンロールしてた。
顔の見えない音楽も、俺が思ってるのと違うロックも否定はしない、好きじゃないだけで。
だけど、こういうのがロックだという想いは譲れない、誰が何と言っても。
THE GODは俺が思うロックンロールの条件を最も満たすバンド。
細かくジャンル分けされた‟なんとかロック”じゃなく、ただのロック、いやロックンロール。



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「ハロー高円寺!」
懐かしいNONの第一声から間髪入れずに始まった大穴中の大穴、『DODEMOIIZE』から快調に飛ばしたこの夜のTHE GOD。

1つ1つのパート、全部の音がバランスよく、ハッキリ、同時に聴こえた。
ハコの音響の良さ?PAの人のウデの良さ?
それもあるかもしれないけど、バンド自体の調子も良かったんだと思う。
音が散らばらずに1つにまとまってた。

なんつうか腰が据わってると言うかどっしり感みたいなのも感じた。
アツくなってるんだけど余裕綽々みたいな。
余裕が無かったのは俺の方で(笑)
前記事に書いたとおり、アタマん中まっ白になってここで既に興奮のピーク。
ブッ飛んじゃってこの1曲でヘロヘロ(笑)
‟ブログ用にたくさん撮らなきゃ”と焦って撮影するのが常なこの俺がこの曲の時は1枚も撮らなかったから、集中してて。
一音も聞き逃さず、ほんの一瞬も見逃したくなかった。



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NONがおもいっきり進行を飛ばしたけど、何食わぬ顔でバンドがついてった『I space smile』とねちっこい良次雄のソロにキンちゃんのギターが絡みついた『シンプルマン』に続いて飛び出したのが新曲、『ルート99』

もうタイトルだけでオーケーだよな、コレ。
でも曲も素晴らしかった、ポップでキャッチーで。
ドールズがビートルズ風にオールディーズをカバーしてるような明るく開かれたフィーリング。
♪カギはいつだって1つだけ♪って歌詞がアタマに残ったな。


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いつもながらにキヨシのドラムがバンドをグイグイ引っ張ってった『ラセン階段のブルーズ』のあと、久々の『赤裸々Ride On Me』が始まったところで俺のスウィッチが再び入って大復活。
バンドも客もハジケた、ここで。
もしかすると演奏的にこの日一番だったのはこの曲だったかも。



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『Crying Time Over』は、のっけから弾きまくる良次雄と丁寧に唄い上げたNONにじーんときたし、『ブルぶる』はHagalのブレイクもばっちりキマって後半の良次雄&キンちゃんのソロ合戦もヒートアップしてバンド全体でグルーヴしてて、いつもやる曲だけど最近ではサイコーの出来映えだった。



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良次雄がブルース定番のフレーズを弾き出して‟冨士夫の『誰かおいらに』か?”って思ってたら始まったのは、コレも久々の『台湾経由』(どブルース・バージョン)。NONの淫らな唄いっぷりに酔いしれる。


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フロアに降りたNON(既に数度目)が「カモン、リョージオ!」と叫んでスタートしたラストの『常識』では当然のように場内大合唱。
客とは勿論だけど、NONがキヨシ~Hagal~キンちゃんの順に寄っていって1マイクでサビを唄うなんていう意外な場面も。

そう言えば、初っ端の『DODEMOIIZE』では♪●●が頑張ってる♪っていう後半のリフレインを常連客(GOD HEAD!)やメンバーの名を次々と唄い込んでたっけ。

何ともリラックスしたあったかいムードが終始あった、ノリノリの中にも。



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アツいアツいアンコールに応えて演奏したのは『ストリートジャンキーブルース』
結成の地、高円寺での最終曲がGODはじまりの曲だっていうのがいいなぁ。
俺は予想大会で1曲目って言ったんだけどラストの方がいいね(笑)


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『泳いでいこうか』やんなかったな。次は是非!

確か、『ストジャン』の時だったと思うけど、ふと周りを見ると見知った顔も知らない人も、俺から見えた全員がこれ以上ないくらいの笑顔で唄ってた。
嬉しくってさぁ、それが。
「ちきしょー、GODカッコイイのに何でみんな聴かねえんだよ。忘れちまったのか?」と独り思ってた頃が嘘のようだなって。
誰も忘れてなかった。みんな待ってたんだね。
終演後、Kクンが俺のところに来て「サイコーでしたね!GODを教えてくれてありがとうございます!」って言ってくれたのもサイコーに嬉しかった。
な?言ったろ?サイコーだろ?

ただちょっとだけ心配なことが1つ。
結成の地にして5年前に復活した街、高円寺でオーラスにはじまりの曲やって、まさかここで・・・ってことはねえよな?って。

絶対、ここで終わっちゃダメ。絶対。
『ルート99』のその先へ!


















神様ありがとう

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1曲目が始まった瞬間、‟えっ?え~?!”って。
アタマん中まっ白け。

「DODEMOIIZE」で来るとは!

遂にフランス人(ハーフだけどね)まで加わって総勢9名で行われた『本日の1曲目予想大会』でも、さすがに全員が撃沈。
わかるワケねーよ、そんなの。

もう嬉しくて嬉しくて。
NONが唄うこの曲のライヴ・バージョンを聴いたことがない人に聴かせたい。
ずっとそう思ってたから。
て言うか、俺がまた聴きたかった。
そっちが正確かも。

気合いの入った熱い名演だったよ。

こんなに夢が叶い続けていいのかな?
行いが悪いこの俺の。
神様ごめんなさい。
いや、ありがとう。

続きは後日。
今はまだ素晴らしかった昨夜のライヴの余韻に浸っていたい。




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THE GOD 09.15. 結成の地、高円寺で

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気づけば、あと三日。

ダメだ、待ちきれない。
もう何をしてても頭にこの日のことがある。
体は此処にあっても心はもう高円寺に行ってる。
誰か早送りボタン押してくれ。

キヨシさんあたりが「いつもと同じだよ」って言うかもしれない。
でも特別感を感じてる、俺は。キンちゃんのこんなツィート見ちゃったし。

1時間以上やるのは東京では台風の日の下北以来。約2年ぶり。

そして高円寺、しかもショー・ボート。
6年前の平成天皇誕生日にOXYDOLLが復活後二度目の東京でのライヴを行った場所。
その翌年の5年前の11月にキヨシが混ざってGOD名義で復活したのも高円寺だったっけ・・・。
そしてそして、高円寺はGOD結成の地だ。

6年前のショー・ボートにはキヨシが来てた。
「古い友に会いに高円寺へ」(「ショー・ボートへ」だったかも?)ってツィートしててなぁ、キヨシさん。
NONとは久々の再会だったらしい。
ドリンクカウンターで見かけたけど声かけれなかったんだ、俺。
恥ずかしかったのと図々しいような気がして。
彼もいろんな想いを持って来てるんじゃないかとも思ったし。

少し経ってからHagal(良次雄は当時、入院中で来れなかったらしい)も来てたことを彼女のブログかなんかで知った。

つまり、今現在も続くTHE GODが再生する切っ掛けの日だったんだと思う、この日が。
どうしたっていろいろ思っちゃうよ。

「おまえはTHE GODの音楽を聴いてんじゃなくて、彼らに人間ドラマでも見てんのか?」と思われるかもしれない。
実際にそうなのかもしれない。
でも音もちゃんと聴いてるよ、俺だって。
大好きだからTHE GODの音楽が。

キンちゃんのツィートじゃないけど、少しでも気になる人は行った方がいいと思うよ。
凄いから、たぶん。いや絶対に。

いつまでも観れるとは限らないからね。





ばっとまん、ばっとまん ばきゅーんばきゅーん!

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リチャード・ヘル絡みでもう1つ。

こないだもちょっと触れたDIM STARSのアルバムに先駆けたシングル。
7インチの3枚組、91年リリース。

このシングルに更に先駆けで出たリチャード・ヘル名義(契約上の理由で実質的にはディム・スターズの1stリリース)のシングルは手に入れてたけどコレはずっと持ってなくて。
つい先日、遠くに住むソウル・ブラザーが送ってくれた。
持つべきものは友だちだね(笑)いや、マジで。

アルバム未収録曲が2曲、収録曲が1曲。
コレが1枚目で他の2枚はヘルの代表曲の1つ、「YOU GOTTA LOSE」を21分半かけてノイジーにフィードバックさせてカバーしたのをpt1~pt4と題して4面に分けたというふざけた代物。








「ものすごく仕事しやすい人ではないよね。わがままだし、振る舞いはおかしいし。でもって、アイツの論理は地球上の誰とも共通しない回路だしさ(笑)だけど彼の持ってきたアイディアはどれも素晴らしいものだった。口をあんぐり開けて見てるしかなかったよ。ベースもまともに弾けるわけじゃないし歌も平気で音程外すんだけど、天才的なんだよなぁ。もし、究極のパンク・ロッカーなんてものが存在するなら、まさしく彼のことだよ」

アルバム・リリース後のサーストン・ムーアの発言。

俺もそう思う。
リチャード・ヘルこそ究極のパンク・ロッカー。


しかし酷いジャケットだよな(笑)
白黒反転させた方だともっとよくわかる。


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サイテー。

ということはサイコーだってこと。

これぞパンク。


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いつだって自分が何をしてるかわかってた
どんどん酷くなってることも
どうすればよかったのかが本当にわかるのは
たぶん、霊柩車に乗る時なんだろう

‟時”だけが本当に本当なホンモノの歌が書ける
俺たちに書けるのは感情を弄んだ言い訳だけ
‟時”が俺に見せてくれた限られた分だけのね

そして俺は‟時”の正体を無性に書きたくなった
哲人を黙り込ませられるような歌を
すぐくじけることはわかってる
嘘まみれでぐちゃぐちゃになってしまうんだ

‟時”に支配される俺たち
それに従うのなら
自分で選択出来る日が来るかもしれない
不確かささえ受け入れられれば
もう何も失うものなんてないさ

‟時”だけが本当に本当なホンモノの歌が書ける
俺たちに書けるのは感情を弄んだ言い訳だけ
‟時”が俺に見せてくれた限られた分だけのね








RICHARD HELLの曲で一番好きなのはたぶんコレ。

時代と刺し違えた男の‟その後”の気持ちが物凄くストレートに綴られてる。

もっとバタバタと忙しない仕上がりがいかにもヴォイドイズな1980年にリリースされたシングルのより、どっしりとした印象の2年後に出されたこっちの2ndアルバムのテイクの方が俺は好き。
ロバート・クワインとフレッド・マー。
この後、ルー・リードやマシュー・スウィートとの共演で名を上げるふたりのプレイがとてもいい。
いつか、マシューにこの曲をカバーしてほしい。







うーん、こうしてあらためて聴くと、このシングル・テイクもいいなぁ。
アイヴァン・ジュリアンの12弦がスゲーいい音で鳴ってる!

自分が死んだ時に流してほしい曲を10曲ぐらいにまとめてCD作っておこうと選曲し始まってるんだけど、コレは入れたいな。

1年経ったら変わるか?

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すっかり滝マニアになってしまった(笑)

今日の処は穴場だったな。
ウチから車で30分弱ぐらいで行ける場所にこんなのあったなんて。
まあ、ゆめ吉が居なきゃ絶対行かねえけどさ(笑)




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昨年の今日、我が家へやってきたゆめ。
生まれてちょうど2ヶ月だったんだよなぁ、この時。
まだ此処に引っ越してきて1ヶ月目だったこの頃を境にたった1年で俺の生活は激変した。
まさか毎週、渓谷巡りする日々が来ようとは夢にも思わなかった。
人生は面白い。



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昼間ツィッターでちょっと話題に上ったFRICTIONの1st『軋轢』を聴いてる。






目の座ったヤツに細-い刃物で同じところを抉られ続けてるような音。
たぶん、大多数の人が望んだようなモロなパンク・サウンドとはちょっと違ってたから肩透かし食った気分になった人も居たんじゃないかな?少し遅れて聴いた俺もそうだったし。
でも今になって聴くとわかる。
RECKの頭はもうパンクの次に進んでたのだろう。
坂本龍一が悪いとかそういうことじゃない、全然。


結成からこのアルバムに至るまでの‟モロ、パンクなフリクション”を一番満喫出来るのはコレ。


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2005年3月のロック画報19号に付属されたサンプラーCDより、アルバムより4ヶ月前、‟あの”『_ed ’79LIVE』の1日前の名古屋E.L.L.でのライヴ。
俺は、79LIVEは録音ソース自体が違う後のCDでしか聴いたことないから断言出来ないけど、こっちの方がスゴイような気がする。

アルバムと比較するとコレは目が血走ったヤツにもっと太い刃物であちこち斬りつけらてるカンジ。
壮絶な12分半。


あらゆるパワーを人民へお願いしますわ

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町田町蔵~町田康関連の作品だと『メシ喰うな!』が圧倒的に高評価なのかな?やっぱり。

いや、俺も大好きだけどさ。
でも、こっちの方が好き。

町田町蔵+北澤組の1stアルバム、『腹ふり』

まず、バンドがサイコー。
一人一人の技量、センスは元より町蔵を含めたメンバーの相性の良さ。
勿論、一人一人も凄いんだけどね。
ミチロウのパラノイアスターの時からいいなと思ってた西村雄介、ずっと時間経ってから中村キヨシ絡みで再会出来た小山耕太郎。

そして楽曲のクオリティーの高さ。コレも町蔵の書いた歌詞も含めて。
15曲で76分もあるのにまったく隙がない。
INUの解散以降、どこか閉じてたと言うか変化球ばかり投げてる印象だった町蔵が放ったど真ん中のストレート。そして開かれたイメージ。

92年というバブルが崩壊しかけで、世間がまだ地に足が着いてないカンジだった時代背景もタイミングがばっちりだったと思う。

トドメにアラーキー撮影のジャケの鋭さ。

これほどすべての条件が揃った作品も珍しい。
パーフェクト。


♪まぬけ面を全世界にさらして
  大通り公園でむつかしい顔面
  ターミナル駅でちょっとへらへらしてから
  更に方角を定めよ
  怨念をポップに散らかして
  でたらめの限りを尽くせ
  もうこれ以上俺に何も言うな
  俺は今ここですべてのことがわかった♪
ー「僕と共鳴せえへんか?」-







「普通、一般にプロテストソングと言われるものでは、権力は敵でしょ?俺らが言うてんのはその原発を俺らに運営させてその儲けを俺らのもんにさせろと言うことや(笑)」
という町蔵の与太気味の発言も当時あったけど、憂うべきことに27年前より今現在の方が怖いぐらいにリアルに響く。

なにもないところでまどろんで いまは

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夏の書き忘れ、もうひとつ。

町田康のバンド、汝、我が民に非ズの2ndアルバム、『もはや慈悲なし』
6月に出てたのを少しだけ遅れて入手。

1stが昨年9月のリリースだったので、1年弱しか経たずにリリース。
この時代に、このクラスのベテランがって考えるとかなりのハイペース。

バンドの状態がいいんだろうな。
ライヴも結構、やってるみたいだし。

実際、出来はいい。と思う。
前作よりまとまってるし、洗練されてきてる。

でも、それでのめり込めるかって言うと違うんだよなぁ。
贅沢で我儘な言い方すると当たり前過ぎて残らない。

エアロが『パーマネント・ヴァケイション』の次に『パンプ』出した時みたいな、レッチリが『カリフォルニケイション』の次に『バイ・ザ・ウェイ』出した時みたいな。
そんなカンジ。

最初は新鮮で粗削りで面白かったけど、またコレ?
角も取れてきちゃってるし、って。

レッチリは遂に新作を追いかけなくなっちゃったけど、エアロは目下のところの最新作、『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!』は久々の力作で興奮して聴いてた。

さて町蔵はどっち?

本日の記事タイトルは最終曲、『首飾りをはずしたら』より。

♪きみはもう
  完全に満たされた
  きみはもう
  もどれないところに行きついて
  きみはもう
  永遠をゆるされた
  きみはもう
  終わらない始めに近づいた♪

歪んだサマタイムブルースとストップブレイキンダウン

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二日続けて同じ場所へ行ってしまった。
昨日は、この滝に辿り着けなかったからね。
チョー楽しかった。
今年の夏の思い出作りに間に合った(笑)

昨夜、「さらば夏の日」って言っちゃったけど8月中に書こうと思ってた曲のこと書き忘れてた・・・。









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BLUE CHEERの68年の1stアルバム、『VINCEBUS ERUPTUM』の冒頭を飾るエディー・コクランのカバー。
ザ・フーのとどっちが先なんだっけ?

俺、ブルー・チアー、いまひとつピンとこねえんだよなぁ。
‟ドラッギーでサイケなヘビメタ、ハードロックの元祖”みたいなことを言われてるけど、どうもだるい印象があって。
はじめて聴いたのが数年前で、聴く前に勝手にMC5とかストゥージズ的なモノを想像してた所為だ、きっと。
いつか、ある日、ピンと来る日があるかもしれない。
たまに聴いてみよう。

同曲を聴くと何故か思い出すのがこのカバー。







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リチャード・ヘルがサーストン・ムーア、スティーヴ・シェリー、ドン・フレミングと組んだプロジェクト・バンド、DIM STARSの唯一のアルバムに収録されたロバート・ジョンソンのカバー。

唄ってるのはヘルじゃなくて。
ドン・フレミングかな?
でも、ヘルのヴォイドイズ時代の相棒、ロバート・クワインが参加して、お馴染みの捻じれたギターをかましてる。

2曲ともストレートじゃないと言うか、歪んでるというかいびつ。
「マイ・ウェイ」や「仰げば尊し」とはかなり違う。

こういうの大好き。
性格悪そうつうか意地悪なカンジね(笑)


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LA MOSCA

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