先週火曜日の二万電圧の余韻に未だ浸ってる。
昨夜、ふと思い出してコレ聴いた、チョー久々に。
THE STALIN、最後のオリジナル・アルバム『Fish Inn』
1984年11月20日リリース。
約2年後に出たビル・ラズウェルのリ・プロデュース&リミックス、ベース追加及びソニー・シャーロックのギターを追加した方じゃなくてこっちで。
曲によっては‟新装盤”もいいんだけどトータルで言うとこのオリジナルの方が好き、俺は。
何故、久々に思い出したかと言うと二万の日にこのアルバムのA面を再現するパートがあったから。
イヌイジュン、ヒゴヒロシの実際に演奏したメンバーの他、森川誠一郎のヴォーカルと田畑満のギター。
イヌイ、ヒゴは勿論だけど、森川と田畑のプレイもとてもよかった。
全体にお祭りムード高めの明るいノリのライヴ中、こことその前のラビッツ再現パートはシリアスな重い雰囲気で、それがライヴのいいアクセントになってたと思う。
正直、ザ・スターリンの作品の中では、たぶん一番聴き返すことの少ないレコードだけど久々に通して聴いたらすごくいい。
それまでの、モノによって多少の差はあれどパンクの範疇にあった作品とはおもいきり一線を画すし、ミチロウの「実質的に『虫』でスターリンは崩壊した」みたいな発言もあったけど、ここまでがザ・スターリンだったと俺は思ってる。
と言うかコレが無かったらザ・スターリンのイメージも大きく変わるよね。
『trash』で垣間見えた幅を完全に出しきったのがこのアルバム。
A面アタマの『廃魚』とA面ラストの『バイ・バイ‟ニーチェ”』
二万での『バイ・バイ‟ニーチェ”』は胸に迫るモノがあったなぁ。
そうだ、ライヴ後の打ち上げで「あのパートはよかった」って俺が言ったらキミンゴが「よかったねぇ。でもアレ、俺が唄ったらギャグみたいになっちゃうだろうな」と言って『T₋Legs』唄い出したのが可笑しくて可笑しくて。
♪お前は亡霊♪って、なんか変なフリつけて(笑)
しばらくは聴くと思い出して笑っちゃいそう。