音楽の話がしたいのさ

だけど、あとひとつ それはロックンロール・ミュージック

2020年01月

RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート、そしてTHE GOD
茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳)が書く音楽話

ハマり始めて42年

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コレは暮れも暮れ、大晦日の仕事帰りに買ったばかり。
強風で常磐線が止まって迎えを待ってる間に立ち寄ったリサイクルショップで。
確か600円。

リリースは94年。
92年に出た『KISS THIS』辺りを皮切りにやたらと編集盤が出てたウチの1つ。
長年に亘るマルコムとの裁判に勝って、バンドが版権を取り戻したのは『KISS THIS』の前ぐらいじゃなかったかな?
コレはヴァージンからじゃなく、いわゆるセミ・オフィシャル、グレー・ゾーンのアルバムだけど、こういうのも勝訴以降はメンバーにも金が入ってるのかなぁ?
だとすると、まさにFILTHY LUCRE(不正利益)だな(笑)


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内容は安定の、いつもどおりの(笑)『SPUNK』をこねくり回した1枚。
曲順弄って、お馴染みのバートン・オン・トレントのライヴ(『ベター・リヴ・ザン・デッド』のヤツ)を中途半端に突っ込んでお茶を濁してでっち上げたカンジ。

別に持ってなくてもいいんだけど見つけちゃったから(笑)
安かったし。
普通に帰れてたら出会わなかったし、コレも縁かな?って。

聴いてみれば、そりゃカッコイイよ。
だってピストルズだもん。
いくら、全部聴いたことあってもピストルズだから。
カッコよくて当たり前。


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所有出来た満足度的にはこの裏ジャケとレーベルにプリントされたジョニーのカッコよさは重要要素だね。
俺ならこっちを表ジャケにするよ(笑)

そう言えば、ツィッターの方で最近、匿名の質問を受ける質問箱っていうのを始めたんだけど、こないだ「好きなものに一度ハマったら、どれぐいらい続く?」って聞かれたから「今のところ一番長いので42年ぐらい」って答えておいた。

小6の正月にお年玉で買った『勝手にしやがれ!!』のこと。
困ったことにと言うべきか、恥ずかしながらと言うべきか、未だに飽きない。



30年後の1月27日に


地球がね、ここまでメチャクチャになったんだよ、原子力発電所とか出来ちゃって。
じゃあ、それから人間は何処へ行くんだよ?
もうヤバいぜ、あと10年後は。
ノストラダムスの予言は外れるとは思うけども、ヤバいぜ、10年後は。
地球人が、地球人そのものがヤバい。
それから俺たちは、地球人はどうするか?ってことだよ。
日本人は?
じゃがたらは?
BMGは?
それから。






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93年2月リリースのベスト『西暦2000年分の反省』で、この曲の前に収録されてたアケミの肉声。
おそらく『それから』リリース時のインタビューだろう。 
それから30年以上経って。
地球人は?
日本人は?
俺は?
どうするんだ?

♪次々へとわきでるリズムが前にすすめとオレにささやく♪

こういうのを聴いて感じる気分。
それが欲しくて俺はロックン・ロールを聴いてる。

俺が観なかったこと(観ようと思えば観れたのに)を後悔してるバンドのナンバー1がじゃがたら。

そして楽しいことをしよう


「人間、いつ死ぬのかわかるようになるといいよねぇ。‟あなたは●●年●月●日に死にます”って知らされてればいろいろ準備してだいたいは思うように出来るじゃない?」

数日前の夕食時の生死に関する会話の中での奥さんの発言。
最初は‟えっ?”って思ったけどなるほどなって。
そうすれば俺だって『お別れCD』の用意も出来るし、ブログの最終回も書ける(笑)
いや、でもマジでこれだけ何でもシステム化されてってるこの時代、いつかそんな日が来るのかもしれないな。

思い出して聴いたのはこの2曲。












ブルーハーツの93年2月と7月にリリースされた『STICK OUT』、『DUG OUT』(通称凸と凹)に収録された真島昌利が唄う曲。


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凸凹は前者がアップテンポ、後者がミディアムテンポでまとめた対の‟2枚で1つ”みたいな作品なんだけど、それぞれのアルバム・コンセプトに合わせたマーシーの死生観が唄われた2曲。
別な視点から同じことが唄われてるような気がするね。

どっちも大好きだけど、最初に聴いた時、後者の♪過ぎて行った時が まるで永遠に続く土曜日の夜ならば 今日は何曜日なんだろう♪っていう唄い出しは衝撃だったし、今もことあるごとに思い出す。
そして今、改めて聴いて強く感じ入るのも後者かな。



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ブルーハーツと言えば、コレが復刻になったんだってね。
91年にライヴ会場とFC会員オンリーで販売された写真集。
コレは俺は買った記憶がないから奥さんが買ってきたんだろうな。
てことは俺が行けなかった『HIGH KICKS』ツアーの物販だったんだろう。

ライヴ、リハ、レコーディング、PV撮影(たぶん「青空」)、そしてハワイ(「ラヴレター」PV撮影かな?)、そして今は無きNYのC.B.G.B.などなど。
素敵な写真の数々。
今見ると「ヒロトもマーシーもカッコよかったなぁ」って感慨を抱くけど当の2人とってはどうでもいいのかも。
今も夢中でロックン・ロールしてるから、2人は。

‟時間は立ち止まりはしない”もんね、生きてる限り。

You Got The Money,I Got The Soul

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プライマル、もう一丁。

2000年リリースのアルバム、『XTRMNTR(エクスターミネーター)』

ケミカル・ブラザーズ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズ、ニュー・オーダーのバーナード・サムナー等の手も借りて、エレクトロニクスを駆使しアップデートされた21世紀のパンク・アルバム、と俺は思ってる。
前作から参加したex.ストーン・ローゼズのマニのベースもブイブイ云っててカッコイイ。

このアルバムのプロモート時期、ボビー・ギレスピーがスーサイドのTシャツに短髪、グラサン姿で雑誌に載ってるのを見て「わかりやすい!」と思ったのをよく憶えてる(笑)
『メタル・ボックス』に入っててもおかしくないようなインスト曲があったり、シングル曲の「Swastika Eyes」の唄い方がモロ、ジョン・ライドン(ロットンじゃなくライドンね)だったりもして。

「ヒッピー皆殺し」、「加速装置」、「カギ十字の瞳」、「錠剤」、「血の金」、「撃て、走れ、殺せ、火をつけろ」
曲名見ただけでもわかるぐらい歌詞も攻撃的。

ボビー曰く、このアルバムのイメージは「鋭く、コンクリートのように硬く無機質で冷たい」

個人的には『スクリーマデリカ』よりこっちが好き。

バンド、と言うかツアーにもサポートで参加したケヴィンやレーベル、クリエイションのオーナーでマネージメントも担当した‟同士”、アラン・マッギーなんかも含めたチームとして、プライマル・スクリームが最強だったのはこの時期かも。



















今聴いてもカッコイイなぁ。

My Light Shines On

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ここ数日、何故か聴きたくなって何度もリピートして聴いてる。

91年リリースのPRIMAL SCREAMの3rdアルバム、『screamadelica』

1stのバーズ風、2ndのストゥージズ、MC5風を経ての大化け作。
その後のアルバム(俺は全部を聴いたワケじゃないけど)にもいいのはあるものの、リリースから29年後の今でもコレがバンドの代表作と言っていいと思う。







冒頭に収録されてるのは、大きな話題になったジミー・ミラーをプロデューサーに引っ張り出しての盛大なストーンズごっこ。
実際、当時のストーンズよりよっぽどストーンズらしい「ストーンズが今もギンギンだったらこういう曲をやってる筈」って夢想しちゃうような仕上がり。
ミックかキースのどちらかの「何度も『悪魔を憐れむ歌』が書き直されて嬉しいよ」という皮肉混じりのコメントをどこかで読んだ記憶もある。

ミラーがプロデュースしたのはアルバム全11曲のうちコレともう1曲だけで、あとはあの頃、時代を席巻してたアシッドハウス色の濃い曲が並んでる。
ストーンズごっこ路線は次作でメンフィス・レコーディングの『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』(ストーンズを超えてP-ファンクまで行っちゃった過剰な力作)に持ち越された。

流行のアシッドハウスにどっぷりといきながらもジャー・ウォーブルが参加してる曲があったりするのはリーダーのボビー・ギレスピーが元々はパンクだから。
一筋縄じゃいかない。

プライマルは毎回、「今回はコレ」ってコンセプト決めて‟ロックごっこ”で遊んでるっぽいイメージあるけど、何をやってもプライマル印なところは感じる。
じゃなきゃ30年近く経っても聴けるワケねーから当たり前か。






収録曲中のもう1つの代表曲。
こっちはこっちでカッコイイ。

それにしても1991年という1年は濃い1年だった。

ニルヴァーナの『ネヴァーマインド』
レッチリの『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』
ダイナソーJRの『グリーンマインド』
マイブラの『ラヴレス』
マシュー・スウィートの『ガールフレンド』
パーフリの『ヘッド博士の世界塔』
それにブランキーの1stと2nd。

コレ全部91年作。
濃すぎる!

WORRY NO MORE

「考えることはとっくの昔にやめたんだ」
「人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ」
「極限の自由へ」
「年をとろう、風のように軽やかに。そして楽しいことをしよう」

わかっちゃいるけど難しい。
錬金術が使われてるのかもしれない・・・。

だいたいがこういうことを唄う人たちだってそう簡単には出来ないから唄ってんだと思う。

♪心のもちようでがまんできる♪と8分半に亘って繰り返される曲のタイトルが「もうがまんできない」なのを考えてもそれは明らかだ。




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ロニーの『GIMME SOME NECK』を聴いてる。

79年リリースの、ロニーが‟ストーン”になってから初のソロ・アルバム。

ロニーの人柄を反映した参加メンバーの豪華さでは1stの『I’ve got my own album to do』、音楽的なクオリティーではボビー・ウーマックとコラボした2ndの『Now look』に軍配が上がるかもしれないけど、ぐでんぐでんで緩々なロニーらしさという意味ではこの3rdが一番。

ロニー本人の絵をふんだんに使用したジャケも含めてストーンズ臭もぷんぷんする。
実際、『女たち』と並行してレコーディングされてて、1曲を除いてドラムを叩いたチャーリーをはじめミックとキースも数曲づつに参加してる。







初っ端に収録されたレイジーでゴキゲンなコレが好き。
本人作じゃないのに本人らしさ全開。
締めには「DON’T WORRY」という本人作の曲が入ってて「わかった、わかった。心配しねーから」ってカンジ(笑)

いいなぁ。
明るくてサイコーだよ、ロニー。

クィーン ベスト・ソングス(LA MOSCA篇)

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レコード全部は持ってないし、ライヴも観たことないのにこういうのは買ってしまう。
クィーンは正直言ってキッスほどじゃないのになんでだろ?

映画観たからってのもあるだろうけど、その少し前から‟あんまりロックとは思わないけど音楽として素晴らしいし好き”って素直に思えるようになったからかもしれない。
あと、フレディ・マーキュリーだけじゃなくメンバー全員のポテンシャルの高さに魅力を感じてるんだと思う。
まあ、この年代の、自分がローティーンの頃に聴いたモノは思い入れ強いからねぇ。

で、いつものようにやりたくなった(笑)
LA MOSCA版ベスト・ソングス(笑)
レココレの筆者の皆さんのように30曲も選ぶと水増し感出ちゃうから10曲で。

以下、俺が選ぶ10曲(順不同)


01.KEEP YOUR SELF ALIVE / 炎のロックン・ロール

ブライアン・メイの‟三味線ギター”だね、何と言っても。
「ブライトン・ロック」でもいいんだけど、アレはちょっとギター・ソロがクドいからこっちで(笑)


02.KILLER QUEEN / キラー・クィーン

次の「ボヘミアン・ラプソディー」での大化け直前のまだちょっと可愛さが残ってるカンジがいい。
こじんまりしてると言うか。
フレディの曲だけどブライアンのオーケストレーション・ギターがとてもいい。特にエンディング。


03.BOHEMIAN RHAPSODY / ボヘミアン・ラプソディ

みんなが言うであろう超ベタな曲だけどやっぱりいい。
て言うか、この度を越した過剰さこそがクィーンだと思うから。
これぞ、クィーンの代名詞。


04.YOU’RE MY BEST FRIEND / マイ・ベスト・フレンド

生ピアノ大好きなフレディが弾きたがらず作曲者のジョン・ディーコンが弾いたエレピの音色とメロディーの良さ。


05.SOMEBODY TO LOVE / 愛にすべてを

俺の世代だと思い入れ強い人が多いんじゃないかな?
聴き始めた頃のヒット曲。ラジオでかかりまくってた。


06.WE WILL ROCK YOU / ウィー・ウィル・ロック・ユー

07.WE ARE THE CHAMPIONS / 伝説のチャンピオン

この2大アンセムもみんな言うと思うけどねぇ。
斬新で度肝を抜くアレンジの原曲もいいけど、普通なバンドアレンジのライヴ・バージョンもよかった前者。
ケタ外れなやり過ぎ感が逆に清々しい後者。
前者の(原曲の方)ギター・ソロはブライアンのソロで一番好き。


08.SHEER HEART ATTACK / シアー・ハート・アタック

バンド随一のロッカー、ロジャー・テイラー作。
77年ということでパンク的な雰囲気もある。
プロフェッショナルな人たちがやったパンクみたいな(笑)
スタジオ・バージョンもいいけどより性急なライヴバージョンがカッコイイ。


09.MUSTAPHA / ムスターファ

悪乗りも甚だしい珍曲。
笑っちゃうほどヘンテコなのに何故かまた聴きたくなる。
コレをアルバム1曲目にするのを許したレコード会社、マネージメントも偉かったと思う。
フレディは何処まで馬鹿が出来るか?に挑戦してたのかも。


10.CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE / 愛という名の欲望

確か初の全米No.1じゃなかったっけ?
軽快なロカビリーで軽く聴けちゃうけどよく聴くとクオリティーはめちゃ高い。


以上、当たり前の曲ばかりだけどこんなカンジ。
次点は「輝ける七つの海」、「’39」、「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」(ライヴ・バージョン)、「タイ・ユア・マザー・ダウン」、「永遠の翼」、「バイシクル・レース」、「アンダー・プレッシャー」、「ステイング・パワー」、「心の絆」、「ショウ・マスト・ゴーズ・オン」といったところ。


いろいろ言うけど、俺、好きなんだな、クィーンが。




はい、菊地です。

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40年前の今日らしい。

てことは俺は中2だったのか。
ポールもまだ37歳か。

1980年というのはコレに始まってジョンの事件で終わるビートル・ファンには忘れがたい年だったんだなぁ。


この出来事を思い出す度にアタマに浮かぶのはポールの曲じゃなくてこっち。









ファンの中には不快に思う人も居るのかもしれないね。
悪いけど、俺は笑っちゃう。
今聴いても面白い。



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スネークマン・ショーは桑原茂一が凄かったのかなぁ?やっぱり。
こうして聴いてるとキャスト的には伊武雅刀だよな、断トツで。

このネタが入ってるのは81年2月リリースの1stアルバム。
pt.1~pt.3まである「盗聴エディ」、「シンナーに気をつけろ」、そして「これなんですか」も含めて考えると‟クスリ”がコンセプトだったのかな?
そう考えると次、2ndの『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対』の方は愛、いやセックスと戦争だね。

当時、伊武は『宝島』のインタビューで「ネタが面白いのは1st。でも、音楽も含めたアルバムとしてのクオリティーが高いのは2ndの方」と言っててすごい納得したけど、この1stの方もYMO、シナロケ、ロカッツにクラウス・ノミまで入っててかなりのもん。トノバンの「メケメケ」とかよかったよなぁ。

最後に、このレコードで俺が一番好きなネタと音楽の中間みたいな曲貼っておこう。









君のボディーはノーボディ―(笑)

ジョー、ジョー、ジョー、ジョーシキだぜ


 



リトル・クィニー」、「どうしようかな」ときたら、この曲にも触れておかないと。
まあ、「リトル・クィニー」のことを書こうと思った時、3つ続けるつもりだったけど、勿論(笑)

THE GODの代表曲と言っていいだろうし、みんな好きだと思うけど実は個人的にはそうでもないんだ、この曲は。

何と言うか完璧過ぎて。
唄メロ、リフ、歌詞、すべてがばっちり噛み合ってるから。
はみ出てないつうか、ちょっとだけ不満なの、俺は。贅沢なのは承知の上で言うと(笑)

そうは言ってもライヴでコレが始まるとドキドキ・ワクワクして嬉しくなる。
こないだのNONの弾き語りの時も一緒に唄いまくって、NONちゃん本人に「タイミング違うぞ」って言われちゃったぐらいで毎回はしゃいじゃう(笑)

来たる222でも間違いなくやるだろうし、たぶん一緒に唄っちゃうと思う(笑)

チャック・ベリーとGODと言えば、動画貼った日のライヴで登場SEに「ロール・オーヴァー・ベートベン」がかかったのは忘れがたいな。
あの日はチャック・ベリーが亡くなってまだ2ヶ月ぐらいの時で。
MCとかでは何も言わず、黙ってただ曲をかけたのがカッコイイなぁって。
実際はメンバーじゃなくハックフィンの人がかけたのかも知れないけど、そこはホラ、ロマンを感じたいじゃん(笑)

ロックン・ロールを継承してるという意識を持った人たちの無言のメッセージだと思った、俺は。

何と言っても俺の中では良次雄はチャック・ベリー→キース・リチャーズ→ジョニー・サンダースに続くギタリストだから。



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う、う、う、どうしようかな


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昨日からの流れで今夜はコレ。

やっぱり「どうしようかな」だな、昨日からの流れ的には。
全16曲の2枚組だけど何故か、この曲は2つ入ってる。

この『ライヴ』は長らく、村八分の唯一のレコードだった。
メンバーチェンジやらスタジオで録ったモノをボツにしたりの紆余曲折を経て73年8月にリリース。
けど、レコードが出た時には既にバンドは無かった。
ここに収録された同年5月5日の京大西部講堂でのライヴは彼らの最後のライヴだったから。

俺が持ってるのは84年のヴィヴィッドからの再発盤。
その後、短縮されてCD化されたりもして今は完全版とかボーナストラック入りとかあるんだと思う。
手にしてないからよくわかんないけど。
このレコードって確か渋谷のユニオンで買ったんだよな。
就職で上京してた期間(たったの二週間!)に買ったんだと思う。
地元に帰る時、持ってたような記憶がある。
85年の3月の話。



村八分 / どうしようかな 



コレはこのレコードのバージョンじゃなく初期のライヴを収録した発掘音源、『ぶっつぶせ!!』のバージョンだね。
まだ青ちゃんが居るし、ドラムは上原裕の時期。
♪う、う、う、♪じゃなく♪あー、あー、あー、♪って聴こえるね(笑)

村八分は、実は俺はそんなに深い思い入れないんだよねぇ、何故か。
冨士夫ちゃんのソロとかティアドロップスの方が好きだったりして。

だけど、こうして久々に聴くと凄い。
取り返しがつかないぐらいの本気度加減に圧倒されちゃう。

あと有名な話だけどチャーがピストルズをはじめて聴いた時「なんだ、村八分じゃん、コレ」って言ったっていうエピソード。
大好きなんだよね、この話。
さすがだよなぁ、チャー。

ゴー、ゴー、ゴー、リルクィニー


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チャック・ベリーを聴きまくってたら思い出して聴きたくなった。

ROLLING STONESの『BEHIND THE DOUBLE DOOR』

97~98年にかけて行われたBRIDGES TO BABYLON ツアー開始直前のシークレット・ギグを完全収録したライヴ盤。

97年9月18日、ツアー初日の5日前、シカゴのダブル・ドアというクラブでのライヴで観客は招待客込みで450とかだったらしい。

コレのアタマで演奏されてるのがチャック・ベリーの「LITTLE QUEENIE」で。
本チャンのツアーではこのツアーから取り入れられたセンター・ステージでの3曲のうち、1曲目にほぼ毎回演奏された曲。

同ツアーは俺も98年3月17日の東京最終日を観たけど、スゲー興奮したよ、この曲の時。
アリーナ席の真ん中に出来たステージは俺の居たスタンド席後方からかなり遠く、スクリーンもOFFになってよく見えなかったけどそれでも。
ゴツゴツした粗い音、そしてノリノリで355を弾くキース。

話はちょっと逸れるけど。
センター・ステージの2曲目は日替わりだったんだけど、この日は「クレイジー・ママ」で。
ライヴ前半のリクエスト・コーナーで選ばれたのは「メモリー・モーテル」で、言うなれば『黒&青』デイのこの日は個人的には大当たりの日だった。
ちなみに「クレイジー・ママ」はこのライヴ盤にも入ってる。




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冒頭のその「リトル・クィニー」でキースがソロに入るタイミング忘れて上手く入れなかったり、新曲だった「エニィバディ・シーン・マイ・ベイビー」でミックがファルセットと地声の使い分けに手こずったりと結構、チョンボもしてるけど音は生々しいし演奏は粗いけど勢いあってかなりいいよ、このライヴ。













日本公演後、NO SECURITY ツアーを挟んで行われたヨーロッパ・ツアーでの「リトル・クィニー」

さすがにこなれてて脂の乗った演奏ぶりだね。
キースの音が馬鹿デカい!










そこから30年近く前、69年の同曲。



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ストーンズは最初期からチャック・ベリーの曲をたくさんやってるけど、真似てるつもりが若さで突っ走ってはち切れんばかりだった初期、横揺れの‟ストーンズのノリ”が完全に確立されて曲を自分たちに引き寄せてるこの69年頃、パンクの時代に「お前らのやってることって結局コレだろ?」って言ってるような荒々しさだった70年代後半、そして余裕で貫禄の98年と変化し続けてるけど、どれもがそれぞれにいい。

長い歴史あるバンドを長く聴き続けるのはこういう楽しみ方が出来るからサイコーだな。

だんだんわかった

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昨年暮れに「今年最後の1枚」ってことで買ったコレを自分で予想してたよりも聴きまくってる。

CHUCK BERRYの2枚組ベスト、『Reelin’ And Rockin’ The Very Best Of CHUCK BERRY』(2006年リリース)

チャック・ベリーは、って、まあチャック・ベリーだけじゃなく主に50年代のロックン・ロール、ブルース、ソウルの人たちに関しては最初、ピンと来なかった、大抵。

勿論、ビートルズやストーンズなんかが影響を受けてる、カバーしてるってことで聴き出すんだけど本家よりカバーの方がカッコイイと思えて。

実はブルースに関しては未だにそういうカンジあるんだけど、それぞれにだんだん、ホントに少しづつだね、好きになってきたのは。

チャック・ベリーはこれまで盤で持ってたのは『the Great Twenty₋Eight』っていうベストのみ。
あとは例の映画のサントラ(つうかライヴ・アルバムだね)『ヘイル!ヘイル!ロックン・ロール』やよくわかんない編集盤やコンピを聴いた程度。



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この手のアーティストの御多分に洩れず、やたらベストもんがあって、今回もどれにするか悩んだけど56曲も収録されてて‟あの”「My Ding A₋Ling」もちゃんと入ってるしで、ジャケはイマイチだし曲の並べ方にも不満はあるけどコレが決定版と思って選んだ。

「なんだ、ストーンズのカバーの方がカッケーじゃん。なんだかスカスカしてて軽いし」
正直、そういうふうに思うことが多々あったけど、その軽さが、言い方を変えると軽快さがサイコーにカッコイイ。
‟ああ、こういうことかぁ”ってようやく気づけた。







あの十八番のスタイルの曲以外にこういうのもサイコー。粋でいなせで。

あともう1つだけ言っておくとチャック・ベリーってギターが似合うっていうか持ってる姿がサマになってるよね。
まるでギターが体の一部のように。
ミーハーな物言いに聞こえるかもしれないけど真面目に大事、そういうところが。
俺にとってはね。

「あんな癇癪持ちのガキみたいなヤツ見たことない」
例の映画で散々やられたキースも言ってたけど、間違いなく偏屈で嫌な野郎な部分はあったんだろうけど、それでも(だからではなく)サイコーにカッコイイ。

彼女は風を探して

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俺が居ない間に帰れよ、もう。
見送り、嫌いなんだよ、俺。

‟親のところ”っていうのは自分が帰るところだと思ってたのに気づけば迎える方になってた。
いつになくそんなことを痛感した、今回は。

なかなかにワイルドサイドを歩いているようだけど、まあ本人の人生だし楽しくやってるようなのでオーケー。

話聞いててハラハラはするけどね。

「引っ越しする」つうのっを「そうか」って聞いてたら「審査通らなかった」って。
当たり前だよ、無職だもの(笑)
契約者、俺だよ。保証人じゃなくて契約者。
ハラハラでしょ?(笑)
仕方ねーよな、自分の子だから。




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一緒に見送りして、帰ってきてから娘が居た2階の方ばかり見てるゆめ吉。
お前も寂しいのか?
実は俺も・・・。



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LAPIZ TRIOを聴いてる。
「She Goes」がヤケに沁みるなぁ。
硬質な印象の作品だけど、ふわっとしたやさしいフィーリングを感じる1曲。
フォーキーというかカントリーっぽいというか。
‟歌モノ”ってカンジ。
コレとラストの「Lost Diamond」がいいアクセントになってると思う。

昨年は結局、発売記念第一弾の下北しか観れなかったから今年はまた観に行きたいなぁ。


PEACEABLE KINGDOM


昨日、貴方がそこに立っているのを見てたの
格子の縁に手をあてて窓の外の雨を眺めてたわ

私は貴方の涙が無駄じゃなかったと伝えたかった
でも、本当は貴方も私もわかってた
私たちがこのままで居られないことを

何故、隠さなきゃならないの?
この内なる想いを
ライオンも子羊と暮らせるのよ

いつかきっと私たちにも立て直せる
平和の王国を立て直す
もう一度
もう一度、立て直す







馬鹿な平和主義者のダサいおじさん
世界はまだまだ暴力に溢れ、平和ではないよ
残念ながら

セミリタイヤ気分で
世の中のことなんて知らねえよ
俺は静かに生きていこう
そう思ってたのに

許されないのかなぁ?やっぱり


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俺はこの平和を失いたくない
守り抜きたい








地下室のドブねずみ





ストラングラーズとか「リンダリンダ」とかもあるけど‟ネズミ”で真っ先に浮かぶのはコレ、いつも。

エアロスミスの曲ではこの曲が一番好き。
コレと「ミルクカウ・ブルース」だな、後者はブルースのカバーでオリジナルじゃないけど。

要するにハープとギターのソロ廻し入りの、ブルースをアメリカの若僧が勢いよく模倣したカンジの曲。

前者はれっきとしたオリジナルだけど、『パンドラの箱』ってボックスに収録されたフリートウッド・マックの「ラトルスネイク・シェイク」の初期ライヴ・カバーでこの曲の後半のリフを既にやってる。

俺がはじめてエアロを観た時の1曲目がコレだった。
88年6月の武道館。
AC/DCの「FOR THOSE ABOUT ROCK」がかかってて、ブレイクの大砲のところで幕が落ちて始まったのがカッコよくてさぁ。
俺の席はステージ横のてっぺんの方で幕の落ちる前からバンドが見えてて。
ドラム台のところにメンバーが集まってて曲が進むにつれて徐々に散っていったのもカッコよかったなぁ。



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「俺たちは落ち続け、沈み込み、ダーティーになってきてた。‟地下室”がおあつらえ向きの場所だったってワケさ」
先述の『パンドラの箱』に掲載された同曲に対するジョー・ペリーのコメント。

「ミサイルみたい。しまったというか固くてすごく鋭くて不吉」
この曲が収録された『ROCKS』のライナーにルージュのタコが書いてたフレーズ。

このアルバムが出たのは76年4月。
当時、パンクに唯一、太刀打ち出来たのがエアロだった。
プロフィール

LA MOSCA

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