ストーンズのアーカイヴ・シリーズで俺が一番待ち望んでたブツがコレ。
1989年、7年ぶりのツアーだったSTEEL WHEELS NORTH AMERICAN TOURの最終公演を音と絵で完全収録した『STEEL WHEELS LIVE ATLANTIC CITY NEW JERSY』
複数のゲストを迎えTVで生中継(前ツアーからの恒例イベント)された同公演は当然、無数のブートを産み、俺もVHSは手に入れた。
西新宿にあったLIFE INNっていう小さな店で。
2回観に行った初来日公演の1回目の日だった。
確か他店よりちょっと安かったんじゃなかったかな?
数日後の2回目の日に同行の友人を連れてったら店主にアリーナ10列目のチケ勧められてみうらじゅんと遭遇した話は前にも書いたね。
スゲー回数観たよ、このビデオ。
ストーンズの映像で一番観たのはコレかもしれないってぐらい。
これ以前のストーンズは音的には凄くても映像は・・・ってことが多々あった。
内容うんぬんというより、映像機材と技術の進化が原因な気がするね。
絵的に満足度を感じられるのは1つ前の81~82年からかもしれない。
とりわけ、コレはカット割り、構図が抜群。
このタイミングではここを映してほしいという欲求にほぼ応えてくれてる。
今回の商品化にあたって、少々の手直しがあり、正直言うとTV放映版、つまりブートビデオの方が、その点は優れてる気がするんだけど、それは観た回数と時期による思い入れも加味されてるかも。
贅沢は言えない、このクオリティで公式リリースしてくれたんだから。
演奏自体もブートやTVなどで見聞きしたツアー初盤より回数こなしてグンとよくなってて絶好調ってカンジ。
直後の日本、そのあとのヨーロッパでは段々、余裕が出てきて少々緩さも感じられることもあったから此処がピークだったというのが俺の見解。
このツアーの最高の瞬間を捉えた最高の作品だと思う。
CDに関しては正直、もう少しエッジの効いたモノを予想してた。
レンタルで聴いたブートの名盤『ATLANTIC CITY』(3枚組のうち、3枚目が借りパクされてて無かった・・・)がアタマにあったから。
ちょっと音が遠く感じてしまう。
でも、もう1回言うけど贅沢は言えない。
やっと全編が公式で聴けるんだから。
「地の塩」でイジー・ストラドリンが弾いてるフレーズが聴きとれたことや「アンダー・カバー」でミックがぶつかってマイクを落とした音の処理が自然だったことに感動出来たし(笑)
ホント、31年経ってこうして観聴き出来て幸せだよ。
あとは2003年3月10日のアーカイヴ・リリースを待つのみだな。