音楽の話がしたいのさ

だけど、あとひとつ それはロックンロール・ミュージック

2022年12月

RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート、そしてTHE GOD
茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳)が書く音楽話

昨日、今日、そして明日

今年は純然たる新録の新作を1枚も聴かなかった。
はじめてだね、たぶん。

昨年は“かろうじて”3作(マシュー・スウィートGAUZEthe GOD)聴いたのに・・・。

聴いたのは復刻、発掘ものばかり。

「新しいもんなんか聴きたくねえよ!」なんて思ってはいないんだけど。
買って聴くってところまではいかなかった。
無理して聴いても楽しくないし、仕方ないね、こればっかりは。

でも新しい曲なら聴いたよ、生で。
何曲も、何度も。

今年、観たライヴは10本。
全部、この人が出たヤツ。



b601c605





Lemonsours
OXYDOLLノンとレイ
それぞれで新しい曲が聴けた。
the GODでも、昨年の3作のうちの1つ、『Quill』の曲をガンガン聴かせてくれた。
そして、そのどれもが良かった。

「新しいうたを歌ってる時が一番楽しい」
いつだったか、そんなこと言ってたな、NONちゃん。
凄くすてきなことだと思う。

今年のNONのライヴの本数は過去最大の25本。
58歳にして。
20年ものブランクを経て還ってきて10年目にして。
全盛期だよ、間違いなく。

話は逸れるけど。

TVって奥さんが観てるのをぼんやり眺める程度であまり観ないんだけど、やたら“昭和”とか言って華々しかった時代を懐かしむ企画多いよね。
確かに楽しいことはたくさんあった、こんなヘッポコな俺でも。
いい想い出も幾つもあるし。
でも、57年生きてきて一番楽しいのは今なんだよね、俺。

自分が古い音楽の話ばかりしてる自覚は勿論ある。
でも俺は想い出の中で生きてはいない。
想い出と共に生きてる、今を。
何も捨てずに。
全部持って。
今のこともいつか想い出になる。
それも全部持っていこう。
たとえ重くなっても。

今だけじゃない。
これから先に向けての夢もある。

いつだって一日先に居る明日が待ち遠しいよ。
そんな2022年最後の夜。






IMG_8257_Original


円熟の絶景

IMG_0772




ドラマ高円寺店で手に入れてきたもう1枚。

『BUENA VISTA SOCIAL CLUB』

アメリカとの国交が絶たれてたキューバを訪れたライ・クーダーが、キューバ国内のみで活動してた老練のミュージシャンたちと出会い一緒にレコーディングした作品。
ヴィム・ヴェンダースによる同名のドキュメンタリー映画もある。
アルバムが97年、映画は99年。

当時、雑誌でアルバムも映画も絶賛されてたけど自分には無縁とスルーしてた。
何気なくも印象的なジャケット写真のぼんやりした記憶を友だちが蘇らせてくれたのは少し前。
こういう時代なので軽い気持ちでネットでちょい聴きしてみたら強力に惹かれて。
思い出させてくれた友だちに感謝。

スパニッシュでアフリカン。
軽快なのに哀感が漂う。
熟練かつフレッシュ。
情熱的でクール。

何もかも知り尽くし達観した子供のような。
本来、異種であるものを違和感なく同時に感じられる。

ちなみにブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとは40年代のキューバに実在した庶民が音楽、ラム酒、葉巻を楽しんだ会員制クラブのことらしい。
そしてブエナ・ビスタとはスペイン語で絶景って意味だそうだ。











いいなぁ。
何も知らずに聴いても全然オーケーだよ、たぶん。
計画中のコーヒー屋で是非とも流したい。

そしてまだ観てない映画も観たい。
2016年のアディオス世界ツアーを収めた続編的なドキュメンタリーも。

音楽でも映画でも何でもそうだけど、リアルタイムで接するに越したことはない。
でも自分にジャストなタイミングで出会うのも悪くないね。



信じられないほど小さなちん◯こ

IMG_0763



3週間前、the GODのワンマン観に行った時に高円寺ドラマ(稲生座の下のね)で抜いてきた1枚。

昼ライヴだったから時間もなかったし、懐も寂しかったのにスケベ心で覗いたら・・・。
こういう時は大抵、何か見つけちゃう。

DICKIESの1stアルバム、『THE INCREDIBLE SHRINKING DICKIES』

下品なタイトルもいいけど、コレは何と言ってもジャケットがサイコーだよなぁ。
すごいバカなカンジで。
聴くにはCDで充分なんだけどジャケが欲しいからレコードでも探したいぐらいだよ。

中身も勿論、ジャケをまったく裏切らないバカっぷり。
買い始めたばかりのロッキン・オンのディスク・レビューで渋谷陽一がベタ褒めしてたのを読んで聴きたいと思ってから43年を経てようやく手にした(笑)

「A面に7曲収められてるが、そのうち2分以上のものがたったの2曲。他はすべて1分台。とにかくテンポが速いので普通の曲構成のものでもすぐに終わってしまう。早い話が33回転のレコードを45回転で聴いてるようなもの」

コレにそそられたんだよねぇ。

ディッキーズはこれまでCDとレコードでベストを1枚づつしか持ってなかった。
ベストなので曲もかなり被ってるし、レコードの方はたぶんブートだ
この1stのCDもボーナストラック含めると結構被る。
でも、全然いい。
聴いててサイコーに楽しいから。
何も考えずに聴ける。









俺んちでディッキーズはレコードがDEVOとチープトリックの手前、CDはクランプスとデッケネの間に置いてある。

悪くない並びだと思う。

にんげんだもの

IMG_0690





ハノイ・ロックスロード・オブ・ザ・ニューチャーチと続けたら、このバンドにも触れないとどうにも書き残し感があって落ち着かなくて・・・。

CCRでも良かったんだけどやっぱりねぇ(笑)

コレは94年リリースのベスト。

めちゃくちゃカッコいいインスト「COURAGEOUS CAT THEME」と『LIPSTICK KILLERS』にビリー・マーシアが叩いたバージョンも残されたオーティスの「DON’T  MESS WITH CUPID」の2つのカバー、そしてオリジナルの「LONE STAR QUEEN」という3曲の未収録曲も含めた20曲入り。
あっ、最後にイカシたシークレット・トラックも入ってたな。

他に思いつかなかったのかよ?なタイトルはともかく、レニー・ケイの愛に溢れたライナーが凄くいいし、曲の並べ方もグーだし、お気に入りのベスト・アルバム。
これで「ピルズ」と「ショウダウン」入ってたら文句なしなんだけどそれはわがままというものだね。








当たり前に好きな曲ばかりだけど、想い出のコレを貼っておこう。

俺がはじめて聴いたニューヨーク・ドールズがこの曲。
NHKFMの水戸ローカルで。
なんかニューヨーク・パンク特集みたいなのやってて。
ジョハンセンの「ファンキー・バット・シック」やハートブレイカーズの「ベイビー・トーク」、他にヘルの「ライアーズ・ビウェア」もかかった。
今思うとなんとも選曲が微妙というか絶妙というか・・・。
ドールズも1曲選んでコレなの?って。
大好きだけどさ、どの曲も。

俺は高校生だったし、ルー・リードの『レジェンダリー・ハーツ』からもかかった記憶があるから82~83年ぐらいだったと思う。

左から聴こえるジョニーのザラついた音、右から被さるシルの歯切れのいいリフ、真ん中から耳をつんざくような下品なジョハンセンのカウント。
このイントロから途中で入ってくるサックス(誰が吹いてる?)だけが残るエンディングまで全部がカッコいい。

あの時から、今も、ずっと大好きだよ、この曲。

♪気に入らねえなら聖者でも見つけな
  いいから好きにしろよ
  俺じゃない誰かを見つけりゃいい
  おまえが必要としてるのはおニューのプラスチック人形
  何事にも動じない
  そんなイカレた男
  俺が王様みたいな態度だったなら
  それは俺が人間だから
  俺が欲張りだと思うなら
  それは俺が人間だから
  俺に夢があるとしたら
  それは俺が人間だから
  俺が悪さをするって言うなら
  それは俺が人間だから♪

HEY TONIGHT


ハノイ・ロックスっていうと、いつも連鎖的に思い出すバンドが2つあって、その1つがロンドン・カウボーイズ、そして、もう1つがLORDS OF THE NEW CHURCH。
(そしてその3つの源に居るのが言わずもがなの”あの”人も)

いずれもパンクから派生していった80年代のロックンロール・バンドというのが俺の解釈。
デイヴ・トレガンナが末期ハノイに在籍したテリー・チャイムズとチェリー・ボムズに参加したり、そのテリーは共にローズの初期メンバーだったトニー・ジェイムスとロンドン・カウボーイズに在籍してたり、ツネグラム・サム氏もヘドバンに書いてたけど人脈的にも果てしなく繋がってる。

ヘドバンと言えば、ローズ再結成にマイケル・モンローが参加するんだね。
ローズのメンバーだけじゃなく俺も、やるならモンちゃんしか居ないと思う。
どうなるか楽しみ。



IMG_0648



というワケで、ハノイと並行してローズも聴いてる。
この85年のベスト、『KILLER LORDS』は通して聴くのは随分久しぶりかな?
「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」聴いて、このカバーを思い出したから。







奇しくもほぼ同時期にCCRのカバーしてたんだね、今思えば。
ローズも意外だよなぁ、こんな土臭いバンドの曲を選んだのが。
コレもハノイ同様、見事に自分たちらしくやってるなぁ。

コレはアルバムにも(たぶん)シングルにも収録されてなくてこのベストだけじゃないのかな?
クレジット見ると、この曲と、同じく他には未収録の「LORDS PRAYER」(TV SMITH作曲!)だけスティーヴ・ヴァン・ザント(Eストリート・バンド)のプロデュースなので、3rd以降に単発的にレコーディングされたものなのかも。

ちなみにスティーヴ・ヴァン・ザントはモンちゃんの『ノット・フェイキン・イット』やデモリション23のプロデューサーでもあり、モンちゃんとスティヴ・ベイタースを『サン・シティー』に引っ張り出した人物でもあって、やっぱりどこまでも繋がるね。

思い出した。

9月のthe GOD/ヤング・パリジャン/マンホールのライヴKadoiさんと共にDJを務めたキャメさんの選曲。
「ピルズ」がドールズじゃなく、オリジナルのボ・ディドリーでかかったと思ったら、次が「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」で。
こっちはCCRじゃなくてハノイだった。
その捻り方に嬉しくなったよ。
こういう好きなものが繋がってんのっていいよなぁ。
自分のチョイスは間違ってないって思えるから。


UP AROUND THE BEND

FjqqG6RakAAmjwy



この雑誌っていうのはいつぐらいからあるんだっけ?
本屋に行くと、お目当ての雑誌は無いけどコレはいつもあるなってイメージ。
コレとBURNね。
自分が手にする日が来るとは思わなかったよ。

ガンズンもともかくハノイだよね、ハノイ。
ただ載ってるぐらいなら立ち読みで済ましたかもしれないけど、50ページ強、しかもパンクサイドからの徹底的な深掘り、しかもしかも殆どの執筆がツネグラムサム氏、ダメ押しでアンディ・マッコイとマイケル・モンローの最新個別インタビュー(このインタビューもツネさん担当)。
マイケル還暦ライヴでの奇跡のオリジナル・メンバーで一夜限りの復活を果たしたばかり、というタイミングの良さもあるし。
コレは手元に残したいもんね。

ツネさんの考察記事は知らないこともたくさんあって為になったなぁ。
ブリティッシュ・ビート、グラム・ロック、それにハード・ロック。
そういう要素も当たり前に感じるし好きだけど、パンク・テイストがこのバンドの一番くすぐられるところだから。
エアロスミスじゃなくてニューヨーク・ドールズなんだよね、やっぱり。

ハノイ解散後のメンバーの動向もドールズっぽかったよね、ハノイは。
セカンド・ギタリストがフロント2人の活動に行ったり来たりして参加したり(笑)
ジョニサンと共同生活するメンバーも居たり、果ては再結成ドールズに参加したヤツも居たり(笑)

アンディ、モンちゃんの、それぞれに人柄が出過ぎなぐらいに出たインタビューも読み応え満点だったな。
コレ読んでから久々にハノイを聴き返す日々が続いてる。



IMG_0647



「アンダー・マイ・ホィールズ」のオリジナル、アリス・クーパーで名を挙げた奇才、ボブ・エズリンがプロデュースした初のメジャー・レーベル、CBSからのリリースでラスト作の『トゥー・ステップス・フロム・ザ・ムーヴ』

それまでの(いい意味での)安っぽさから文字通りステップアップしたアルバム。
ここでラズルの事故が無く、その後も続いてたら?と考えると何とも残念・・・。
でも不謹慎なのは承知で言わせてもらうとここで終わったのがハノイらしいな、とも思う。
年数が経つほどにレジェンド扱いされていくけどハノイにそんなのは似合わない。
永遠のB級バンド。敬愛をこめてそう呼びたい。
ずっとロックの二等兵
それが最大級の賛辞。









いなたい選曲が意外だったCCRのカバー。
見事に自分たちのモノにしてるね。
ナスティーのチョイスだったのは今回、ヘドバン読んではじめて知った。

俺はハノイ本体は観られなかったけど92年のマイケル・モンロー名義のライヴでナスティー、サミ入りのライヴは観れた。
この曲もやったし、いなたいと言えばリトル・フィートの曲(”あの”エルサレム・スリムのアルバムに収録)なんかもやったっけな。
ジョニサン2曲、ストゥージズ2曲、デッド・ボーイズ1曲、とパンク・カバー連発のサイコーなライヴだった。
あのライヴ、その後のデモリション23の雛形だった、たぶん。









アルバム中の俺のナンバー1フェイバリット。
プロデュース作の多くで曲作りにまで手を出すエズリンの手も入ってるとはいえ、それまでに無かったカンジにワクワクしたよ。

やっぱり続きが聴きたかった・・・。

ミラクル

FjGzzueVQAAT-YX (2)



IMG_0475



一週間前。


パーフェクトだった。

歯車がばっちり噛み合った演奏。
音が散らばらずに5人全員が同じ方向を向いてた。
それが二部構成とはいえ20曲もやった8年近くぶりのワンマンで実現し最後までダレることなく完遂された。
一部と二部で衣装を替える、なんていうサービス精神まで発揮(笑)
すべての条件が揃ってた。
奇跡のようだったよ。

「昼ライヴだと日帰り出来ていいね」「うんうん」なんて言い合ってたのに帰れなくなるぐらいに凄かった(笑)
気づいたら23時頃に西八王子に居たんだよ、俺…。
野宿にならなかったのが奇跡(笑)




IMG_0528



セットリストはわかりやすいというか実に単純明快。

NON、良次雄、キヨシが揃った『speaker to animals』、『I’m not a soldier』、『I space smile』から3曲、2曲、3曲と年代順にやった一部。
二部は『Quill』全曲を続けた後にアンコールも含めてお約束の3曲。

この二部の流れは大昔、90年に観たルー・リードを思い出させた。
その時の新作『ニューヨーク』から10曲続けざまにやってアンコールに必殺の「ワイルドサイド」、「スウィート・ジェーン」、「ロックンロール」、「サテライト・オブ・ラヴ」
演奏の素晴らしさで納得させられた新しい曲の後に来る超定番に感じるカタルシスのハンパ無さ!




高円寺に着いた瞬間に偶然、遭遇したNONさんに聞かされちゃってた、いや、教えていただいた(笑)1曲目の「Band Aids」
やっぱり、コレが1曲目だとアガる。

やってくれたことが嬉しかった9月より段違いでカッコよかった「Radicabilly Man」



IMG_0455




キヨシの畳みかけるドラムに鳥肌が立った「Flower」
この日のキヨシはいつにも増して本気度モードが高かった気がする。
調子を上げてきてるバンドを更に上げたいとでもいうような。
時折、見せる笑顔にゾクッ。

Hagalのタメの効いたベースがめちゃくちゃ気持ちよかった「らせん階段のブルース」
Hagalはこれまでで一番、演奏を楽しんでるように見えた。
いい意味で余裕が感じられたというか。
それが見てて嬉しくてね。




IMG_0460




良次雄とキンちゃんのギター・ソロの掛け合いに聴き惚れた「台湾経由」
絶好調に弾きまくった良次雄に楽しそうに絡むキンちゃん。




IMG_0534 (2)


IMG_0456




超久々も含めて聴けたことが嬉しくて演奏もサイコーだった80’sクラッシックス。
でも、ホントに凄かったのはここから。

異様なテンションでNONが歌い切った「泳いでいこうか」
NONには歌うことに対する強い意志を感じた。
歌いたくて歌いたくて仕方ないんだろうなぁ。
ライヴ後の長い打ち上げの後、阿佐ヶ谷ハーネスに行ってまた少し歌ったらしいし。




IMG_0457




「シンプルマン」はNONの妖しさが全開で良次雄とキンちゃんのギターは阿吽の呼吸だった。
ふたりのギターのコンビネーションは濃く深くなってたと思う。
キンちゃんはthe GODにどっぷり溶け込んで完全にバンドの一部になったね。

あまりの気合いにあっという間に感じた「I space smile」

薄れてたワケじゃないんだけど、この『I space smile』の3曲のカッコよさをあらためて認識してるうちに一部終了。




IMG_0483

IMG_0478



二部はNONがギターを弾く3曲でスタート。

「明日は明日の明日が来るから」の良次雄のチョーキングに痺れて「september」のキヨシとHagalの作るグルーヴに心地よく身を任せ「鐘」のNONの歌にまたしてもじんじん来て。



IMG_0487 (3)

IMG_0487 (2)



「hot blue」、「ギターショップのあの娘」、「ブルースをやりましょう」、「route99」のノリノリ4連発は一部同様、もしくはそれ以上にフロアを熱くしてた。
「route99」のテンポを速く感じたのは俺が興奮してたから?



IMG_0491


IMG_0482



「gray zone」と「lights」は今まで聴いた中でこの日がベストだったかも。
特に「lights」は確実にライヴごとに進化してる。アルバム・バージョンより全然いい。

〆の2曲、「ブルぶる」と「常識」はいつ何時、どんな演奏だろうが盛り上がる曲ではあるけど、ここまでの勢いを更に加速させたような名演だった。
「ブルぶる」のイントロってなんであんなに気持ちが高ぶるんだろう?
毎回、必ず”ぐわっ!”ってなっちゃう。


IMG_0486



すぐには出てこないだろうと高を括ってトイレに行ったら良次雄のカウントが聴こえて慌てて戻ったアンコールの「赤裸々Ride On Me」はこの日一番の盛り上がり。
俺も自分の定位置(良次雄ど真ん前)に戻れず真ん中で揉まれた。
ふと隣を見たらマンホールのくやさんがはち切れんばかりの笑顔で熱唱しててつられた(笑)
ホントにパーフェクトで大満足のワンマンショーだった。

あっ、不満が1つだけ。
みんなが揃わなかった。
the GODが復活してからのお馴染みの仲間、まだ見ぬthe GODを愛する仲間。
人にはそれぞれ事情がある。
凄く観たかったのにどうしても来れなかった人が居るのも知ってる。
いつかすべてをクリアして全員で。



IMG_0497



NONも良次雄も顔に年輪が刻み込まれたけど、それがカッコイイと同じく刻み込まれた俺は思うんだけど、一瞬、まんま昔と同じ顔に見える瞬間があった、奇跡的に。

まだまだ何度でも奇跡が起きますように!




ダブル・ハニー、或いはミルク・ファンタジー

IMG_0552



こないだ、ストーンズのマイ・セレクションの話をしたばかりだけど意外とやってなかったのがコレ。

『ダブル・ファンタジー』と『ミルク&ハニー』からのピックアップ。

篠山紀信によるジャケでわかりやすく提示されてるとおり、連作的なこの2枚からジョンの曲だけでまとめるとどうなるのか?

当然、考えたことはあるけど一度も作ったことない、何故か。
どっちもレコードでしか持ってないけど、ジョンの曲だけ全部入ってるCDがあった。



IMG_0553


90年に生誕50年を記念してリリースされた4枚組の4枚目。
上記2枚のジョンの全曲とヨーコの「男は誰もが」をジョンが歌った未発表テイクの14曲入り。

コレのジャケはいいよなぁ。
ハウスハズバンド時代の1コマなんだろうけど、ずっと見てても飽きない素敵な写真だと思う。
後ろで手を組んでるショーンが可愛くてね。

この2枚のアルバムがヨーコの曲無しでジョンの曲のみの1枚のソロ・アルバムだったら・・・とイメージして少しシャッフルして作ってみた。

01.I’m Stepping Out
02.I Don’t Wanna Face It
03.Nobody Told Me
04.Cleanup Time
05.I’m Losing You
06.Beautiful Boy
07.Watching The Wheels
08.Borrowed Time
09.(For Give Me)My Little Flower Princess
10.Woman
11.Dear Yoko
12.(Just Like )Strating Over

6曲目までがA面、7曲目からがB面。
最後にボーナストラック的に「グロー・オールド・ウイズ・ミー」入れて「男は誰もが」はカット。
題して『ダブル・ハニー』、或いは『ミルク・ファンタジー』(笑)

久々にレコードで聴いてクレジットを眺めてみた。

参加ミュージシャン見てて”そうかアール・スリックはボウイの『ヤング・アメリカン』で繋がったのか”とか”トニー・レヴィンはまだクリムゾン入る前だったのか”とか気づいたり。

ジャック・ダグラスがやった『ダブル~』の方が音が完璧だな、と思ってたけどラフな『ミルク~』の方に新鮮さを感じたり。

『ミルク~』は42年前の今日の日に作業が中断した未完成だから軽く見られがちだけどれっきとしたオリジナル作品だよな、とあらためて思ったり。

そういえば『ミルク~』のライナー、松村雄策だったんだっけね。
いつものあのカンジでサイコーの。
松村さんは作ったかなぁ、編集テープ。
あっ、彼は『ダブル~』生涯、手に入れないって言ってたな。
あれは貫いたのかな?







リリース直前とかにラジオでDJが「5年ぶりの新曲です!」と興奮して流したのを、まだビートルズを齧り始めてメンバーの区別がやっとつくようになったタイミングで聴いた時から大好き。
今、聴くとジョンのルーツである50’sのロックンロールをアップデートさせて小僧の時とは違う味わいがあるのが凄くいいなとか思うけど、なんも知らないまま聴いてもサイコーにカッコよかった。

俺は15歳、中3だった。

2022.12.04. 高円寺Show Boat the GOD One Man Show

FjGzzueVQAAT-YX




24時間前。




IMG_0474





こんな奇妙な時代に

奇妙な国の

イカレてるけど大好きな街のイカシた店で

サイコーのロックンロールがたっぷり聴けた。

ありがとう

詳しくは後日








1年、そして36年






Fiz__9FagAkdAwU



昨夜は山田さんがとても素敵なツィートをされてたので刺激されて・・・。
レコードで聴いたのは凄く久しぶりな気がする。

このアルバムの話はこれまで何度も何度も書いた。
それも毎回、同じようなことを(笑)
でも、ホントに浸りきって、未だ懐かしくならないアルバム。

”確か出たの今頃の季節だったよな”と思って、ちょっと調べたら。
12月1日リリースだった、1986年の。

このレコードを買った日のことは憶えてる。
発売日だったかどうかは憶えてないけど寒い日だった。
竹下通りで買った全然暖かくない灰色のコート着てた。
帽子も被ってたな。
風が強くてアタマを押さえながら歩いてた。
水戸にあったロックボトムっていうイカシた名前のレコード屋で。
女の子が一緒だったような気がするんだけど早く聴きたくて早々に帰ってきた記憶がうっすらと・・・(笑)



FifYcFOaEAAQUEO



先行発売のを買ってもう少し早くに聴いては居たけど、昨年の新作『Quill』も12月1日リリースだったね。
コレもまだ全然飽きない。
たったの1年だしね、まだ。

当たり前に聴いてるけどここまでの諸々を考えると聴けたことが奇跡だよ、実際は。
いろんな偶然や必然が重なって35年を経てこのアルバムに辿り着いたんだなって思う。

明々後日のワンマンではどっちのアルバムからの曲も聴ける筈。
ワンマンは確か2015年3月の地球屋以来だと思う。
楽しみ!
プロフィール

LA MOSCA

Twitter プロフィール
音楽が好き  それだけ (アイコンは19歳の時)
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

読者登録
LINE読者登録QRコード
  • ライブドアブログ