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昨日、驚いたってほどじゃないけどちょっと意外だったのは”『マーキー・ムーン』より『アドヴェンチャー』の方が好き”って人が結構居るんだなってこと。

俺は圧倒的に『マーキー・ムーン』なんだよなぁ。

でも、作品としてのグレードの高さという点ではその意見を譲れないけど、それと好みはまた別の話だからね。

確かに聴きやすさということで言えば『アドヴェンチャー』かもね。
身構えずに、気を張らずに聴けるというか。
聴いてて疲れないというか。
『マーキー・ムーン』には隙がないからな。
全編に亘って張りつめてる、みたいな。

それと比べると『アドヴェンチャー』は緩いというか穏やかというか。
ポップで分かりやすくなった、と言えるかもしれない。

何と言うかジョン・ケイル期とダグ・ユール期の違い、或いは『女たち』と『エモーショナル・レスキュー』の違い的な。

「グローリー」は「プルーヴ・イット」、「フォックスホール」は「フリクション」、「エイント・ザット・ナッシン」は「シー・ノー・イーヴル」と『マーキー・ムーン』の収録曲が脳裏を過る曲もあって、それなら『マーキー・ムーン』の曲の方がいい、なんて俺は思ってしまうけど、そういうふうに考えなければもっと楽しめるのかも。









こういう曲は『マーキー・ムーン』には無いかな?
初期からあった曲らしいけど。
それこそ穏やかさが上手く仕上げられた曲だよね。
たぶん『アドヴェンチャー』で一番好きなのはコレ。
ていうかテレヴィジョンの曲で最初に聴いた曲だと思う。
ラジオで。
渋谷陽一のサウンドストリート。
サビのメロとトム・ヴァーレインのなんてことないギターソロがとてもいい。

「Mi Amore」、「Hold On Love」、そしてタイトル曲などがレコーディングされたもののボツになったらしいけど、それらが収録されてれば俺のこのアルバムに対する想いも違ったかなぁ?

いや、でも、そしたらどの曲を外すんだ?
外す曲が思い浮かばない。
なんだ、結局、好きなのか、『アドヴェンチャー』(笑)