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伊坂幸太郎の本は読むと必ずブログにしてきてると思う。
なんか久しぶりだなと思い遡ってみたら1年半以上ぶり

もうね、字を読むのがしんどい、見えなくて。
でも少し前に老眼鏡、新調したから(笑)

グラスホッパー』、『マリアビートル』に続く、大好きな‟殺し屋シリーズ”の第三弾。
腕利きの殺し屋が度を越えた恐妻家という設定にギミック臭さを感じて、ちょっと身構えたけど読み進めるうちに気にならなくなってストーリーに入り込めた。

「やれるだけのことはやりなさい。それで駄目ならしょうがないんだから」

「できるだけフェアでいろ」

「物事にとって大事なのはタイミングだ」

「笑ってるほうが感じがいいよ」

伊坂作品によく感じる、時代の反映というか同時代性みたいなものは今回も強く感じた。
それは読む自分の心理状態の影響もあるのかもしれない。
でも、優れた?誠実な?いや本気の表現者の表現には本人の意識する・しないに関わらず、何かしらの時代性的なものは反映される筈。
直接的な言葉なんか無くても空気感とか匂い、感触みたいなものが滲み出ると思う。
音楽でも映画でも絵でも何でもそういう表現に俺は強く惹かれる。

『AX』のこれまでのシリーズ2作との大きな違いは主人公である殺し屋‟兜”の私生活、家族がクローズアップされてるところ。

妻のみならず一人息子も含めた兜との関係性、やりとりがとても面白くて楽しめた。
最終章の最後のくだりは全然ドラマチックでもロマンチックでもないけどじーんと来て強く印象に残った。





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‟家族”にちなんでこの曲を貼っておこう。

♪親父は男好き
  お袋は薬漬け
  ケンカが絶えない♪
というとんでもない歌詞だけど。
この歌詞でこのタイトルなのがパンクだなと思う。

実家に住んでた時、このジャケのデカいポスター貼ってたなぁ。
ジャケだけじゃなく中身も1stより好き、俺は。

『AX』読んだら、俺も久々に魚肉ソーセージ(大好物)食べたくなったよ。