少し時間経っちゃったけど、RECKのラジオ面白かったなぁ。

聞き手が初期からのFRICTIONファン(‟あの”『東京ロッカーズ』のレコーディング・ライヴも観てたらしい)で、RECKとのコラボ経験もある高木完だったのがよかった。
質問はさすがにツボを心得てたし、RECKもリラックスして楽しそうに喋ってた。
FRICTION結成を決意してNYから帰ってきたという話の後にテレヴィジョンの「フリクション」流したりの選曲にもニヤリときたしね。

書籍、雑誌など活字で得てた情報もRECK本人の肉声で聞けたのが嬉しかったし、はじめて聞く話も自分がFRICTION/RECKに持ってたイメージを強くするものばかり。
NY滞在時のエピソードはどれも面白いけど、大停電の日にルー・リードを見かけた話ははじめて聞いたかも。
凄すぎる!

ツネマツマサトシに「このコードの時はここを押さえないでくれ」って言ったとか、チコヒゲが真正面を凝視してプレイするのも計画的だったとか。
FRICTION結成時、RECKには明確なヴィジョンがあり、それをストイックなまでに遂行した。
迷いや曖昧さは微塵もない。

「たとえば日本だと『バイバイ』って別れて、それからまた振り返って『バイバイ』、いつまでも『バイバイ』とか言ってるみたいな感じがあるじゃない。NYは『バイ!』って言って踵を返して、スパッと切れちゃうみたいなのがあるからね」というRECKの発言があったけど、まさにそういうイメージ。

それは音や曲だけじゃなく、メンバーのファッションなんかも含めたヴィジュアル、言動に至るまで徹底されてて1ミリもブレずに真っ直ぐ伝わってきた。
一切の無駄もない、イエスかノーか、白か黒かがはっきりした強固な意思を感じた。
まるでミニマルアートのようだった。









IMG_0754



作品としては、その後の、激しいメンバーチェンジの狭間にリリースされた『レプリカント・ウォーク』や『ゾーン・トリッパー』の方に思い入れがあるんだけど、音、見た目、雰囲気、すべてひっくるめて鋭く強いものが放出されてたのはこの時期なんだろうな。

何もかもが異常で怖ろしいほど圧倒的。