音楽の話がしたいのさ

だけど、あとひとつ それはロックンロール・ミュージック

その他の音楽

RC、ミチロウ、NYパンク、ストーンズ、マシュー・スウィート、そしてTHE GOD
茨城の北端で半隠居生活中の老いぼれパンク(58歳)が書く音楽話

Ex-fan des Jane

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コレしか持ってない。
しかも手に入れたのは6年前
たったの。

『欲望』とかゲンズブール(セルジュ、シャルロット)とか。
あるいはエルメス、東日本大震災の時の支援行動とか。
どれも大事なんだろうけど、声。
俺にとっては。
あの細いけど強烈に印象的な。
あとはルックスだね(笑)

若い頃の犯罪的な美しさは勿論、歳を重ねてからの何ともカッコ良くチャーミングなところにも惹かれる。
ついこの間、ツィッターで田中裕子が昔も今も可愛いとか言ったんだけど、この人も〝変わらず”ではなく年月の経過は感じさせつつも、ずっと可愛い人だったな、と思う。
キース・リチャーズやthe GODのNONが今もカッコいいのと同じ。

このベストは「無造作紳士」のTVドラマ主題歌起用を経て99年に日本で企画されたもの。
今ちょっと調べたら30万枚ものセールスだったらしい。
69年~96年までの曲が収録されてて曲調もサウンドもバラエティに富んでるけどとっ散らかって聴こえないのは彼女の声が理由かもしれない。

この曲が凄く好き。







ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、エディ・コクラン、バディ・ホリー、ジミ・ヘンドリックス、オーティス・レディング、ジャニス・ジョプリン、T₋レックス、エルヴィス
そしてジェーン・・・。

ズラを被って銃を4丁持ったチビ

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「ビー・マイ・ベイビー」はベイ・シティ・ローラーズで。

「ゼン・ヒー・キスト・ミー」は(”シー”に変えてたけど)キッス。

「ベイビー・アイ・ラヴ・ユー」はラモーンズ。

「逢ったとたんに一目惚れ」はマーク・ボラン

「ダ・ドゥ・ロン・ロン」はデイヴ・エドモンズ、じゃなくショーン・キャシディ(笑)

オリジナルを聴く遥か前にこれらで曲を知った俺だけど。

はじめて聴いた作品は”あの”悪名高き『レリビー』だった俺だけど。


そんな俺でも存分に楽しめる。
そしてかなりの数の曲を知ってた。

1958年~1969年までのフィル・スペクターのプロデュース曲(1曲を除く)35曲をまとめた『The Essntial』

35曲中23曲は作曲にも携わってる。
大半の曲がヒットしてる。







どこからどう聴いても、どう考えても名曲。
凄い。

今日の記事タイトルに拝借したのはジョニー・ラモーンの言葉。
実際、ラモーンズとのレコーディングはメチャクチャだったっぽい。
ジョン・レノンとの諍いは”証拠音声”が音源化されてたりもする。
ロニー・スペクターへのDVもよく言われるところ。
それらのエピソードがまったく誇張ではなかったことを後年、自ら証明し獄中で最期を迎えてしまった。

事実、イカレてたんだろう。
でも残された音楽の素晴らしさは色褪せない。
素晴らしい音楽を残したから許されるとかそういうことじゃなくて。
ただただ残された曲は素晴らしいって話。

ここに収録された曲はフィルのことをまったく知らない、時代背景も歌ったアーティストのことも知らない人にも聴き継がれてる。

たぶん、これからも。
フィルやロネッツ、クリスタルズ、関わった人、同時代を生きた人がみんな居なくなっても。

ハロー・マイ・ジェラシー

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先日の阿佐ヶ谷ハーネスの日は久しぶりに御茶ノ水のレコード屋へ出向いた。
”コレを見つけたい”と思ってたのを幾つも見つけられた収穫の多い日だった。

コレもそのうちの1枚。
ショーケンは大好きだけど、それは役者としてで歌い手としての彼は正直言うと思い入れはあんまりない。
所有してるのもLPでは『熱狂雷舞』だけ。
あとは「お前に惚れた」ってシングルがあるか。
『Don Juan Live』ってライヴも音はあるな。
でも、ホントにそれだけ。

じゃあ、なんで探してたかと言うと、この曲が欲しかったから。








俺が愛してやまないthe GODが昔、ライヴ・レパートリーにしてたから。
実際に聴いたことはないんだけどね。
少なくともNONが歌ってるのは。
良次雄が歌ってた時代にもやってたのは最近知った。
もしかしたらショーケンの曲とは知らずに聴いたことあるかもね。
何せ、知らなかったから、この曲を。

こうしてオリジナル聴いてもいい曲だな。
なんつっても曲タイトルがいいよなぁ。
コレが後の”あの”名曲「CRYING TIME OVER」に繋がってたのかな?なんて妄想しながら聴くのも楽しい。

作詞・作曲の速水清司はジプシー・ブラッドに居たギタリストでジュリーや井上堯之バンドを経てショーケンのバックバンドに参加するんだけど不思議なことにこのアルバムには混ざってない。
この前後には居るのに・・・。

まだ数回しか聴いてないけどこのアルバムには他にもいいなと思う曲が幾つもある。
「ウッドント・セイ」と「メリーゴーランド」が今のところのお気に入りかな。
コレを聴いても俺がショーケンの歌をロックだとは思わない気持ちは変わらなかったけど、それでもいいものはいい。

もう少し、他のも聴いてみたい。



円熟の絶景

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ドラマ高円寺店で手に入れてきたもう1枚。

『BUENA VISTA SOCIAL CLUB』

アメリカとの国交が絶たれてたキューバを訪れたライ・クーダーが、キューバ国内のみで活動してた老練のミュージシャンたちと出会い一緒にレコーディングした作品。
ヴィム・ヴェンダースによる同名のドキュメンタリー映画もある。
アルバムが97年、映画は99年。

当時、雑誌でアルバムも映画も絶賛されてたけど自分には無縁とスルーしてた。
何気なくも印象的なジャケット写真のぼんやりした記憶を友だちが蘇らせてくれたのは少し前。
こういう時代なので軽い気持ちでネットでちょい聴きしてみたら強力に惹かれて。
思い出させてくれた友だちに感謝。

スパニッシュでアフリカン。
軽快なのに哀感が漂う。
熟練かつフレッシュ。
情熱的でクール。

何もかも知り尽くし達観した子供のような。
本来、異種であるものを違和感なく同時に感じられる。

ちなみにブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブとは40年代のキューバに実在した庶民が音楽、ラム酒、葉巻を楽しんだ会員制クラブのことらしい。
そしてブエナ・ビスタとはスペイン語で絶景って意味だそうだ。











いいなぁ。
何も知らずに聴いても全然オーケーだよ、たぶん。
計画中のコーヒー屋で是非とも流したい。

そしてまだ観てない映画も観たい。
2016年のアディオス世界ツアーを収めた続編的なドキュメンタリーも。

音楽でも映画でも何でもそうだけど、リアルタイムで接するに越したことはない。
でも自分にジャストなタイミングで出会うのも悪くないね。



She’s Like A Rainbow

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落ち込んでても気分が冴えなくても店に行ってレコードやCDを漁ってると、ほんのいっときとはいえ忘れる。

昨日が誕生日だったってことでやたらSNSで名前を見かけたシンディー・ローパーのコレを引っ張り出してきてそんなことを思った。

このアルバムを手にした時も酷く落ち込んでた時期だった。
前に住んでたところの近所のCD屋で。
100円だった。
あの頃、金もないのに頻繁に足運んでたなぁ、あの店に。
諸々を忘れたかったのかもしれないな、今思うと。

シンディーは流行ってた頃には1枚も手にしなかった。
パンクスたる者がこんな売れ線ポップスなんか聴くもんか、なんて思って。
でも店で、TVで、ラジオで、流れてくるといいなって感じてた。
曲もいいし声もいい。
哀感が感じられる、声に。

その哀感はただ共鳴して哀しむものではなく寄り添って哀しみを吹き飛ばしてくれるような雰囲気がある。

いろんな人のいろんなツィートを読んだけど、川上未映子さんのは胸を打つものがあった。
俺もシンディーはホントにそういう人なんだと思えたよ。







「SHE BOP」と「TIME AFTER TIME」の方が好きだけど、どうしたってこの曲聴きたくなるよねぇ。
うん、やっぱり名曲だわ。

ツィート、他にはマンホールのくやさんの‟シンディー・ローパーは「ブルースは魔法」だと言ってた”っていうのもゾクッと来たね。

ロックでなかろうがブルースでなかろうがホンモノは真理を突くんだね。



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さて、前にCONQUESTさんに譲ってもらったコレ聴こう。

Don’t Let The Music Die




昨日、旧友のこのツィートに物凄く共感した。
特に後半部分。
ここのところ、俺も強く感じてたことだったから。
少し前にこんなこと(最後の3行とか)も書いてた。

清志郎、ミチロウ、ルー・リード、そしてチャーリー・ワッツ。
それから・・・。
確かに永遠の命なんて無い、でも作品は残ってる。

残ってるといえば、俺のCD、レコード、それに本。
「先に死なれたら私が処分しなくちゃならない。私が先だったとしたら娘が処分しなくちゃならない。どうするか決めておいて」
数年前に奥さんにこんなこと言われて考えた処分方法を先日、やっと本人に伝えることが出来た。
「欲しいの全部抜いていいから残りを処分してほしい」
俺より26も若く同じようなイカシたロック好きの彼ならお願いするのに相応しいと思ってさ。

待てよ、1枚ぐらい持って行くか?棺桶に入れてもらって。
どれにしようか?
Tシャツは何を着る?
バッヂは?
革ジャンは着るのか?(以下略)







10年ぐらい前に77年の二度目の来日公演のCDが出て、俺は買わなかったけどネットでこの曲は聴いた。
いたいけな少女たちの合唱にじーんと来たんだよね。
中1だったウチの奥さんも歌ってたって、当日。
茨城の北端から母親同伴で武道館に行ったんだって。
今は亡きお母さんは会場の外で待ってたらしいよ。
何を思って待ってたんだろうなぁ・・・。


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♪過ぎ去った日々を僕は忘れはしない
出会ったすべての友だちの顔、お馴染みだった場所
今も憶えてる
僕らの音楽は永遠ではないけれど
音楽を死なせないで
僕らはお別れしてしまったけど
またいつか出会える
だから時が経っても音楽を死なせないで♪

レスリーイアンもアランも居なくなっちゃったけど音楽は残ってる。

あのライヴCD探そうかな?
また処分するもの増やしたの?って言われちゃうかもしれないけど(笑)


人生って素晴らしい(ゴー!ゴー!)

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帰っちゃったね、今居るところに。

9ヶ月ぶりだよ、会えたの。
次はこっちから行ってあげなきゃな、新居に。
帰りにユニオン寄るのが楽しみだぜ!(笑)




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呑むと柄にもなく真面目な話をしたがるのは俺に似たのか?(笑)
俺と奥さんの両方に似てるけど、俺に似たのは調子いいところ、話が長いところ、ルーズなところ、なまけものなところ、かな?
いいところ無いじゃん(笑)

それでも可愛いよ、だって俺の子だもん。



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昨日の日曜に出かけた時の車中で彼女が小さい頃に大好きだったモーニング娘。を聴いた。
俺が編集したベスト。
デビューからシングルを年代順に並べてゴマキが居た時代で終えてある。
悲しい性が滲み出た要らぬ拘り(笑)


全員一致でこの曲が大好きだった。








俺、シャ乱Qって大っ嫌いだったけど、つんくがモー娘。に書いたこの時期の幾つかの曲はホントにいい曲だと(今でも)思う。
コレがナンバー1かなぁ。


娘にとってモー娘。は奥さんにとってのBCRで俺にとってのキッスなのかもね。
共有出来てよかった。


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平均的な白人バンド

俺は古い音楽をたくさん聴くけど古いから聴いてるんじゃなくていい音楽だと思うから聴いてる。

その中には気になりつつ聴いてこなくて近年になって聴き始めたものもあるしね。 ずっと聴いてるものでは懐かしく感じるものもあるけど何十年経ってもまったく飽きないものもある。自分の中で風化してないと言うか。

懐かしむこと、ノスタルジアに関してネガティブに考える人ってたくさん居ると思うけど、俺は別に悪いことだとは思わない。 若い人が、って考えるともしかするとあまり健康的な状態じゃないのかもしれないけど俺、もう56歳だしね。

そうかと言って新しいものを貪欲に追い求める人(特に同年代とかで)のことも否定はしないよ。 本人が本心から求めてるなら素晴らしいことだと思うし。 俺だって新しいものに扉を閉ざしてるワケじゃない。 若い頃みたいにアンテナをピン!とは張れてないけど扉は開けてるつもり。

嫌なのは無理をすること。 そんなのちっとも楽しくない。

もっと嫌なのは人の聴くものにケチをつけること。されるものするのも絶対に嫌。

「コレいいいから聴いてみてよ!」と「コレを聴かなきゃダメ!」はまったく違う。 生きてく為に人の言うこと聞かなきゃいけないことはたくさんある。 でも音楽は大好きだから何を聴くかぐらい自分で決めたいもん。

俺は自分が吐きたくなるほど嫌いな音楽であろうとそれを聴く人のことを否定しない。 音楽を、いや音楽だけじゃないな、何かを好きって気持ちは尊くて素敵なことだから。


以上、昨日のツィートのまとめ。
いつも思ってることで何度も言ってると思うけどあらためて。

音楽を好きになるのには理由も根拠も要らない。
古いも新しいも、売れてるも売れてないも関係ない。

‟嫌いな音楽”って書いたけど、ホント言うとそれもないって言うか、あまり好きな言い方じゃない、実は。
好きか、好きじゃないかの方がしっくりくる。

このツィートに「はじめて聴いた時が新譜」って返してくれた人が居たけど、まあ時代背景とかもあるにせよ、俺も強くそう思うことは多々ある。


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先日、ほんの気まぐれで手に入れた(200円だったから・笑)コレなんかまさにそれ。

このバンド、名前ぐらいしか知らなくて自分には無縁なバンド、というか意識すらしたことなかったけど凄くよかった。










このブラッキーな音で白人のバンドっていうのと、それを誇示するバンド名もカッコイイ。
聴くまでこんなバンドだと思ってなかった。
イギリスとスコットランド出身ってのも意外だったし。
なんとなくウェストコースト系のバンドだと思い込んでた。

こういう嬉しい出会いがあるから(勝手に)‟好きじゃない”って思い込んでる音楽に手を出してみるのがやめられない。

「もうお腹いっぱい。これ以上要らない」って日はまだまだ来ない気がするなぁ。

愛はきらめきの中に





先週のNONさんのこのツィート、凄く沁みて記憶に残ってる。

こんな老後に憧れるというか、素敵だなって。

少し前にも書いたことだけど近年は歳食って拘りがなくなってきた。
素直にいい曲だなと思えるようになった、この曲も。

いや、ちょっと違うな。
元々いい曲だと感じてたんだと思う。
「ビージーズなんかロックじゃねえし、軟弱だし嫌いだ」なんて言いつつ、チャリンコ乗ったりしながらハミングとかしてた筈だから(笑)
じじいになって素直な気持ちに戻ってきたつうか、そんなカンジかも。




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レコード買ったのは10年ぐらい前。
前に住んでたところの近所にあったリサイクルショップで。
確か100円(笑)

でもレコードなんか持ってなくてもビージーズの3曲(「ステインアライヴ」、「恋のナイト・フィーバー」、それにこの曲)はソラでハミング出来るぐらいに認識してたよ、ラジオやTVでガンガン流れてたから。

「ステイン・アライヴ」が今になって聴くと、当時ワケもわからず毛嫌いしてたディスコというよりめちゃファンキーでカッコイイんだよねぇ。

「How Deep Is Your Love」に関しては忘れられないカバーが1つある。







レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシャンテが唄う06年のフジ・ロックでのバージョン。

俺はこの時は観てなくてTVで観ただけなんだけど、この曲に限らずライヴ全体が凄く良くて。
02年に同じ苗場で観たライヴより全然よかった、悔しいことに。
バンドの状態がよかったんだろうなぁ、この時の方が。

いい曲は誰がどう演ってもいい。
カッコいいヤツは何をどう演ってもカッコいい。
その典型的な例だな、コレ。






レス

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結構ショックがデカいのは、昨今の状況の所為だけじゃない気がする。

俺の洋楽の入り口だったから、ローラーズが。
レコードを買ったのはキッスが先だったけど、知ったのはローラーズの方が先。

いろんなバンドを聴くようになって音楽雑誌とかも読むようになって少しわかってきたつもりの頃に「こんなのロックじゃねえ」って聴かなくなって、いや、聴いてることを隠すようになって。
男子だったから、特にね。あんなのは女子供が聴くもんだ、なんて。

で、年月過ぎて自分を盛らなくてよくなって、いや、盛るのもめんどくさくなった頃に「やっぱりいいよな」なんて思って。

ロックじゃないけどいい。
ロックじゃなくてもいい。
そう思えたからかもしれない。

「実は演奏してない」とか「自分たちで書いてない曲が多い」とか「仲が悪い」とか、どうだっていい、そんなことは。
強く思い入れのあるロック・バンドだと気になるけどね、そういうことが。

単純にいい音楽。
好きな音楽。
それだけで充分。
そしてレスリーは素敵な声を持った素晴らしいシンガーだった。
ちょっと切なくてね、声が。

懐メロつったら懐メロだよね。
当たり前だよ、もう半世紀近く前なんだもん。
若い子が聴いてどう感じるかとか今の時代に通用するかとか関係ないの。
俺は未だに聴いててキュンときたりワクワクしたりするから。








今朝、掃除しながらローラーズかけてて、この曲になったら、中1で茨城の北端から武道館に行った筋金入りのローラーマニアだった奥さんに「その曲はやめて~。涙出ちゃうから」って言われて飛ばした曲。
こっそり聴こう。



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Baby Let’s Pretend

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BAY CITY ROLLERSのLPで最初に買ったのがコレ。

昨日、書いたようにキッスに続いて洋楽2枚目。
当時の最新盤だったんじゃないかなぁ?
まだ『恋のゲーム』は出てなかったと思う。
タイトル曲がシングルと違ってイアンが唄ってて微妙な気持ちになった記憶がある。
ルックスではイアン派だったけどヴォーカルは圧倒的にレスリーだったから。

コレの1つ前の『青春のアイドル』が、目玉曲の「サタデー・ナイト」を除いてメンバーのオリジナル(エリックとウッディのコンビ作)だったのと比較すると、カバーや外部ライターの曲ばかりでオリジナルはたったの3曲。
本人たちは不本意だったかもしれないけど、そのどれもがいい。

誤解なきよう言っておくと『青春のアイドル』は楽曲が粒ぞろいの名盤だと思う。
ただ、ここで路線が大きく変更された。
裏方もスウィートなどに関わってた連中から一新。
ざっくり言うと、グラム系からアメリカン・ポップス系に方向変換した。
本人たちの指向はどうだったのかしらないけど出来はすこぶるいい。
そういうところが俺が「ポップスは悲しい」と思う理由の1つ。







プロデュースを担当したジミー・イエナーが関わってたラズベリーズのこの曲はとりわけ出色の出来栄え。
はっきり言ってラズベリーズの原曲より全然好き。
なんならローラーズの曲で一番好きかも。
昨日の「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」同様、当然こっちを先に聴いたし、聴いた回数がハンパじゃないから。

小6が買った2枚目の洋楽LPだからねぇ。
聴くもんないし、時間はたっぷりあったから。

それなりに枚数を所有し、それなりに欲しいレコードを手に入れられるようになったけど、1枚のレコードを聴く回数は圧倒的に減ってる。

どっちがいいのかね?

イアン・ミッチェル

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偶然にも2日ぐらい前にふと‟CD欲しいな”と思って(CDはベスト1枚しか持ってない)検索して、奥さん(中1で茨城北端から武道館まで来日公演を観に行った筋金入りのローラー・マニア)に「やっぱり『青春に捧げるメロディー』が一番いいアルバムだよね」なんて話したばかり。

62歳ってことは7つ上か。
今じゃ大した差を感じないけど小6の頃はスゲー大人だと思ってたなぁ。
でも17歳だったのか・・・。

例のポルノ出演の件もあってか、いいことばかり言われる人ではなかったし、ミュージシャンとして才能があったとも思えないけど、それでも寂しい、好きだったから。
ウチの奥さんは「クセのある顔だしあんまり好きじゃない」って言ってたけど、俺はレスリーよりパットより好きだったな。
髪型とかファッションとか憧れたんだよね。








あっという間にBCRを脱退した後に昔の仲間と結成したロゼッタ・ストーンのシングル。
確か2nd。

リード・ヴォーカルが居るバンドだったし、イアンってことなら自身が唄ったBCRの「DEDICATION(青春に捧げるメロディー)」を貼るべきかもしれないけど、アレはその後、レスリーがヴォーカルを差し替えたシングル・バージョンの方が断然いいし、この曲、名曲だから。
カバー?それとも外部ライターの書き下ろし?
どっちでも気にならないぐらいにいい、今聴いても。



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レコードは勿論、全部が奥さんのだけどデビュー・シングルの「サンシャイン・ラヴ」は俺もラジオで聴いて鮮明に憶えてた。
同世代の人はみんな、クリームのオリジナルよりこっちを先に聴いてる筈。

さて、次は俺がキッスの『地獄のロック・ファイヤー』の次に買った洋楽のLP、『青春に捧げるメロディー』聴くか。
やっぱりCD欲しいな。

夜というのに派手なレコードかけて

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この雑誌買ったの2回目。
清志郎が表紙でチャボのインタビューが載った11号以来。
もっと買ってたような気がしてたな。

ネットとかで情報拾って「あっ、欲しい!」と思ってて忘れちゃってたんだろうなぁ。
近年、それが著しく多くてホントに困っちゃう。

バック・ナンバーをチェックしたら少なくとも3~4冊は読みたいのがあった。
とりあえず‟昭和洋楽”特集の50号は絶対欲しい。
憶えてられるかな?

今回の購入の決め手は当然、達也のインタビュー。
オキシドール、ザ・スターリン、そしてブランキー。
過去の話も含めて明け透けに語る、いつもながらの達也。
お母様のエピソードが鼻にツンときてよかったなぁ。
あと「豚の金玉トリオ」というショッカーズの曲名に爆笑。
たのきんトリオの時代だったもんね。

巻頭特集はナオキ(SA)、大貫憲章、中森明夫(トンガリキッズの作者)、泉麻人など頷ける顔ぶれが登場し、新宿LOFT、シブコー、サンプラ、小滝橋通りのレコード屋街、原宿駅、エンジェルビルにデプト、ロボット、シカゴ、文化屋など嬉しくなっちゃうワードが乱れ飛ぶ内容だった。

‟消えた東京”と‟消えゆく東京”というsideA、sideBに分けた構成で、今現在のこの不安定な状況の所為もあってか、やたら切なくなっちゃったけど・・・。

そして、連載特集のテーマだった昭和46年が、仮面ライダー、帰ってきたウルトラマン、ルパン三世の放映開始、マクドナルド日本一号店オープン、カップヌードル販売開始、小柳ルミ子、南沙織、天地真理のデビューが全部あったディープな1年だったことに驚いたね。



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何となく、でもはっきりとコレが聴きたくなった。






雑誌の特集的には、ジュリーだと「TOKIO」の方が合ってると思う。
でも、俺にとって、もしかすると他の40年男たちにとってもジュリーと言ったらこっち。
一番好きな曲じゃないかもしれないけど強烈に印象に残ってて時代を象徴するのはコレ。

タイトルは勿論ゴダールだろうけど、同じ年の少し後に出たピストルズの邦題はゴダールというよりこっちなのかなぁ?

1977年。
俺は小6だったんだよ。

バイ・バイ・ベイビー

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昨夜、スウィートのブログを書いた後、思い出して引っ張り出したのがコレ。

バチモンCDってヤツだね。
CD初期にはこの手のもんがやたらあった。デパート、ホームセンターなんかのワゴンで格安で売られてた。
所属レーベルもクソもない夢のコンピ(笑)たぶんアナログ起こし。

それにしてもコレは選曲が完璧。
自称・選曲家の俺にしたら、刺激受けてつい自分もやりたくなるぐらいの。







コレが入ってるのがミソだねぇ。
ケツから3曲目って位置もいい。

ローラーズは好きだったよ。
LP買ったのは後だったけど、キッスより先に聴いてた。
平凡とか明星とか日本のアイドル目当てで買って知ったっていう同世代の人なら同じような経験した人が多そうなパターン。



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この曲がアタマに収録されたBAY CITY ROLLERSの2nd、『Once Upon A Star/噂のベイ・シティ・ローラーズ』

彼らのアルバムでは一番、グラム色が強いのがこのアルバム。
それもその筈、昨日もちょこっと触れたスウィートと同じプロデューサー、フィル・ウェインマンが手がけてる。
ウェインマンはジョン・グッディソンって人とコンビを組んで曲提供もしてる。
力入れてたというか愛着あったんだろう、ローラーズに。

音楽って、ちょっと調べると、こうしてみんな繋がっていくんだよなぁ。


沈黙を埋めるための、ほんのちょっとした物音

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ずっと前から、そちこちでこのアルバムのことを目に、耳にして気になっては居た。
戸川純や大友良英がタイトル曲の素晴らしいカバーを残したとかね。
でも、決定的だったのはこの時



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個人的には生涯でも重要だったこの日に此処でジャケがディスプレイされてるのを見かけて。
THE GODは勿論、鳥井賀句も大好きだからさ。
手に入れたの去年の始めだったから4年近くかかっちゃったけど(笑)

とろいとは言え、確実に必要なものは手に入れてる、と思う。

BRIGITTE FONTAINEの『comme à la radio』

フランスの異端のシャンソン歌手が69年にアート・アンサンブル・シカゴの強力なバックアップの元、作り上げた作品。

なんて知ったふうに言ってみたけど本当はよくわかってない、まだ。
でも、いつかわかるかもしれない。







 ♪それはまったく
 ラジオで言ってるようなもの
 何でもない
 ただ物音がしてるだけ♪

確かにこのタイトル曲は凄い。
いくら俺がにぶくてもそれはわかる。

♪世界は寒い
  寒い
  誰もがそれに気づき始めてる♪


  

アニキぃ~!

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歌い手としてはジュリーの方が断然好きだし、役者としてはひょっとすると松田優作の方が好きかもしれない。

でも、カッコイイのはこの人の方、間違いなく。

イカレぽんちで、トっぽくて、可愛くて、可笑しくて、哀しい。



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所有する唯一の彼のアルバムを聴いてる。

79年の夏のツアーを収録した2枚組ライヴ、『熱狂雷舞』
バンドは彼のプッシュでブレイクした柳ジョージとレイニーウッド。




BOROのアレや河島英五のアレよりこういう曲の方が俺は好き。

でも、もっと好きなのはこっち。




殺人的にカッコよくて同世代の男子はみんな真似したであろう絵は勿論、彼とは縁深い井上堯之バンドの音もメチャクチャいい。

フィンガー5、ヒデキ、そして先述のジュリー、松田優作と並び、小さい頃の俺にロック的感性の種を植え付けた曲。

よし、次はコレ聴こう。


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それにしてもみんな居なくなっちゃうな。
これが歳をとると言うことなのかも。

人間生きててなんぼ。
やりたいこと沢山しよう。

港のヨーコヨコハマラモスカ

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今夜も45回転を回してる。
明日の支度しながら。



明日はコレ。


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横須賀はたぶん行かないと思うけど・・・。

小さい頃、意味もわからず聴いて台詞を真似てたっけなぁ。
今聴くと宇崎竜童の語りが上手過ぎてちょっとクサい気も・・・。
A面の「カッコマン・ブギ」の方が個人的には好きだな。
あと、それこそ「スモーキン・ブギ」とか。
今聴くならそういう曲の方がいい。

横浜は久しぶりも久しぶり。
たぶん四半世紀以上ぶり。
たしか台風だったんだよな。いろいろ予定してたのに殆ど何も出来なくて(苦笑)

それにしても、昨年11月の大阪こそ行けなかったけど、またGODだ。

「アンタ GODに惚れてるね?」
「そりゃあ、もう!」(笑)


DON’T WORRY BABY

一昨日はホントにたまげたな。

人生最大のビビり、焦りだった。
寿命縮んだと思う、絶対。

まあ、結果的に大事に至らなかったことを喜ぶべきなんだろうけど、すごく心臓に悪い。

思えば、この1年、というのは2018年4月からのことなんだけど、変化の連続だった。
たった1年で生活が激変してしまった。
勿論、その大半はいい方向への変化なんだけど、元来、変化が苦手な上に加齢の所為もあって心も身体もトロくなってきちゃってるから慣れるのが大変(苦笑)

‟楽しく生きていく”と言いつつも、こうしてちょっとしたことに心動かされて、ビビったりしながら行くんだろうなぁ、これからも。
やだなぁ、俺、物凄く気が小さいから(笑)

なるべく穏やかに生きていきたいよ。
なるべくでいいから。


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やんちゃなクセに俺と同じぐらいのビビり屋クン、大丈夫かなぁ、明日。

この曲聴こう。


俺にとってこの曲はビーチボーイズではなくローラーズの曲。


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彼らのアルバムではコレが一番好き。
いわゆるシングル・ヒット以外もいい曲ばかりだし、何しろ、人生二番目に聴いた洋楽のLPだから、コレが。

今聴いてもいいよ、全然。

AUTUMN LEAVES

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ボクチンのワクチン、本日終了。

近日中にデビューってことでお散歩コースのシュミレーションしてきた。


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♪海は広いな、大きいな♪
心の中で唄いながら、ある場所を目指す。


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歩きで此処を通ったのは生まれてはじめて。
車で通る度に「何屋?」と気になってたのが数十年越しで明らかに。
造園屋だったとはなぁ。
‟やってないかも?”と思ったけど夕方、もう1回通ったら電気点いてた。



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ひと頃、そうだな、5~6年前、「ジャズをちょっと齧っておこう」と思って手にしたうちの1枚。

CANNONBALL ADDERLEYの『SOMETHIN’  ELSE』
アダレーのアルトにマイルスのペット、ドラムはアート・ブレイキー。

あの頃はカッコイイ気がして少し聴いたけど、全然聴かなくなっちゃったな、ジャズ。
また、少しずつ、ほんの少しずつ聴いてみようかな?




季節も季節なので・・・(笑)

そういえば、「オジサンになったらロック聴かなくなってジャズとか聴くのかな?」って思ってたのって幾つぐらいまでだったろう?
まったく聴かないようにならねえな、ロック。










きんぽうげ

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今夜はちゃんと、ちゃんとって言うのも変だけど(笑)レコード聴いてるよ
しかも何故か甲斐バンド。

78年3月にリリースされたライヴ・アルバム、『サーカス&サーカス』
同年の年末に「HERO」で大ブレイクする直前だね。俺も聴いたのは「HERO」の後。

甲斐よしひろの「サウンドストリート」はいつからやってたんだろう?
HERO」の前に聴いてたような気がする。
ピストルズの洗礼を既に受けつつ、甲斐バンドも聴いてた、サンストでかぶれちゃって(笑)
まだ何もわからない子供だったからねぇ(笑)
少し経って、ちょっとだけワケわかってきて「あんなのロックじゃねえ」とか言い始めて(苦笑)
でも、こっそり『破れたハートを売り物に』ぐらいまでは聴いてた。

今でも「やっぱりロックだった!」とかはあんまり思わない。
まだメジャーシーンでロックが確立する前の暗中模索の時代だからね。
でも懐かしさも相まってか、聴いてみたらいいんだよなぁ。
たぶん40年ぶりぐらいだよ、ちゃんと聴くの。


「ポップコーンをほおばって」っていい曲だな。
サビのメロがいいし、何しろタイトルがカッコイイ。
あと知らずに聴いててやたら印象に残ったジャックスのカバー、「裏切りの季節」が絶品。

久しぶりに聴いて「あっ!」と思ったのは「きんぽうげ」
パティ・スミスの「アスク・ジ・エンジェルス」に似てる!
パティの方がちょっとだけ先だけど、パクったんじゃなくどちらもストーンズの「ホンキートンク」みたいなリフを使ったってだけのような気もする。

更に思い出したけど、「きんぽうげ」聴いた時に‟ストーンズみたい”って感じた記憶あるから、もうストーンズかじり出してたんだな、俺。

いろいろ明らかになって面白い。



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