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またまた前記事からの安易な連想。

監修の小野島大がつけたであろう本のタイトルは、このルー・リードのレコードじゃなくてフリクションの曲名から取ったような気はするけど。
ちなみにルーが複数形なのに対しフリクションは単体形。
フリクションの方が2年早い。
1982年。

このアルバムは個人的にはじめて新作として聴いたルーの作品。
まだ『WALK ON THE WILDSIDE』ってタイトルのベスト1枚しか持ってなかったと思う。
1984年の夏、俺は19歳なのに高校3年だった頃。

ルー・リードを聴こうと思ったのはみちろうと鳥井賀句の影響があったけど、このアルバムに関しては賀句さんがミュージック・ステディって雑誌に書いてた記事読んだのがデカい。
同時期に出たスプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』と一緒に取り上げてた。

最初はレンタルだったんだよな、金が無いというか聴きたいもの他にもたくさんあったし、ライヴを観に出かけたりもしてて回らなくて。
盤で手にしようと思った頃はCDの時代になってて、レコードで入手したのは実は今年6月。
ヨーロピアンパパで。
同じくCDしか持ってなかったコレの1つ前のスタジオ作『レジェンダリー・ハーツ』と一緒に。
どっちも帯無しの日本盤。
同じ人が手放したんだろうね。

このアルバムの評価って高くないみたいだね。
『ボーン・イン・ザ・USA』と一緒に取り上げられても違和感ないような時代に沿った作品だったからかも。
ロバート・クワイン入れて4ピース編成で原点回帰した(と言われてた)前2作と違って鍵盤、ホーン、バイオリン、ソウルフルでゴスペルチックな女性コーラス、スティールパンまで入ったカラフルなサウンドにポジティヴな歌詞。

聴いて少し経ってそういうことがわかってくると俺もそう思ったり言ったりもした。
でも、ホントはずっと好き、このアルバム。
ソフィスティケーテッドな音も前向きな歌詞も、それとお茶目なジャケも。
最初に聴いたからってだけじゃなくて。
俺はヴェルヴェット至上主義ではないし、4ピースのガレージ・サウンドがこの人のすべてだと思ってないから。


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「悲観的な考え方を根絶やしにしたい
陰気な奴らを抹殺したい
何が悪いと言うのは簡単だ
でも、そんな話を一晩中聞きたくはない
睡眠薬みたいな人間も居るってことさ」

元々ポジティヴなヤツが言うよりこの人が言ってるのが凄くいい。







前のブログの時から何度も何度も何度も貼ってるタイトル曲。
ずっと大好きだし、もしかすると俺が「楽しく生きていきたい」ってアホみたいに言い続ける切っ掛けになった曲なのかもしれない。

これから先もそう思い続けていたいな。